ピア爺先生の授業
 
to be or not to be.  
生きるべきか、死ぬべきか
 
to be and not to be 
生きるべき、そして死ぬべき
 
to be =not to be
生きることは死ぬこと
 
ええっと、
 
生徒
先生、早く教科書!!テストも近いし、
 
ピア爺先生
ああ、ごめんね、
うん、じゃあ教科書やろうか
 
 
放課後
同好会の部室にて
 
トン子と瑠菜が本を読みながら話をしている

 

 

トン子

ハムレットの独白おそろしいわ。

 

瑠菜 

to be or not to be  …のとこ? 

 

トン子 

そのフレーズそのものでなくて、

そのあとの部分よ 

 

in the sleep of death what dreams may come 

……

死の眠りのなかで、どんな夢をみるのか…

 

これって、皆が普段考えないようにしてることよね。 

それをまざまざと目の前に突きつけられたのよ。

死後の世界って、天国とか地獄とかって語られることが多いけど、 

結局誰も知らない、不気味に真っ白な

未知の世界っていうか。

ぞっとするわ。

だって、誰もそこから帰ってきてないのよね。

 

 

瑠菜

そう。それな。そこやっぱり一番怖いとこよ。 

はじめのto be or …のフレーズは、

ちょっと注目させるためのフックみたいなもん。

 

生きるべきか死ぬべきか…って訳されてるけど、 

もはや、この世にもあの世にも救いとかないのよ。

この世はひどい。あの世は未知。 

 

トン子 

もうどうにもにらない。

 

瑠菜 

だからなんというか、

生きることの矛盾っていうかな。

もう、存在しちゃってるしね。

どうするの?って感じ。 

 

トン子 

ヤバいね、ハムレット

 

そもそもさ、to be or …のフレーズ要らなくない? 

生きるべきか死ぬべきか?、とか

そんな悠長な話じゃないのよ!! 

 

瑠菜 

確かにね。

 

 

トン子

to love or not to love … 

 

瑠菜? 

 

トン子

やっぱり恋愛にも救いってなくない?

本当に両思いになるなんてことある?

そして、幸せになるとか?

 

 

瑠菜

ロミオとジュリエットとか?

 

トン子

でも死んじゃったじゃない?

 

瑠菜

ハムレットとオフィーリアも

破局したしね。

 

トン子

狂気までまとってね。

 

 

瑠菜

あー、そうね。 

愛ってそもそも信じられないし、

愛しても辛い

愛さないのもつまらない 

愛されるとうっとうしい 

愛されないと死ぬほど辛い 

 

 

トン子 

そうそう、あー、もう八方塞がりよね 笑笑

 

 

この物語はフィクションです。登場人物はすべて架空の人物です。

無断転載などは禁止します。

内容は随時変わる可能性があります。

 

目次

 

登場人物

 

 

 

to be or not to ne…実はいらないフレーズ