釣り人のバイブル
開高健氏の「オーパ」に出てくる古諺の一節
「永遠に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」
それにもう一節付け加えたいわ。
「子供がゲームばかりして困る」
って話をよく聞くけど
ゲームをしなくさせるのなんて簡単だ。
親がゲームより楽しいことを教えてあげりゃあいいんだよ!
カイの友達「ソメ」と最初に釣りに行ったとき
ソメは車に乗るなりゲームをし始めて
釣り場についても仕掛けを投げてはゲームをやり
帰りの車の中もゲームをやっていた。
でも
3回目くらいからゲームはやらなくなり
5回目からは持ってこなくなり
ゲームに使っていた小遣いは
釣り道具に消えるようになった。
さーて3連休!
今度こそ22年初エモノ
狙うは江田島のデカサバ釣ったるでぇ!!
と叫んだのが聞こえたのか
後輩ユースケから連絡
「ハル(長男小4・2回連続4回目の出場)が釣りに行きたいって言ってるんですが」
ハルはお父ちゃんが単身赴任中にどっぷりゲーム中毒
ヘルプ、連れてって面倒を見よ!
エマージェンシー発動
というのも、前にキス釣りに連れってたことがあり
それ以来、
「釣りに連れてけ」攻撃されるもスウェーで回避してたようだ。
ちなみに
ユースケは手が臭くなることを極端に嫌う。
しゃあない、連れて行くか。
夜明け前に合流すると
お姉ちゃんのユヅ(中2)も一緒。
う~ん・・・
この釣れない時期にどう釣らせるか、
魚釣るよりも頭使うぜ。
ハルは投げることはできるがまだエサはつけられない。
いや、
つけられるけど手が臭くなるからやりたがらない。
「臭いなんて言ってたら釣りなんかできるけ!」
よし、世界のチョイ投げ担当ジュン、まかせた。
ユヅは、ユースケがサビキの仕掛け作ってきたみたいだけど
全然ちゃうやんけ!
仕掛け作りなおし、カゴにコマセ入れさせ、投げ方教えて、
ウキが沈んだら巻け!
よっしゃ、こっちもサバ狙いの投げサビキを打って
するとユヅ
「なんか釣れたぁ!」
ハリにかかってたのはド外道のスズメダイでガッカリ
するかと思ったら
「スゴイ!釣れた!」
スズメダイに大喜び!
そうか、スズメダイでいいんだ。
ヨッシャ!釣れ釣れ!
投げることもできるようになり
ウキが沈んだ!
巻け!
「すごーい!二匹釣れた!」
一方ハル
「エサは自分でつける!」
「竿は手に持って集中!」
ジュンのスパルタ指導の末
「きたぁ!スゲェひく!」
カワハギゲット!
大興奮!
こうしてジュンが釣ったキス2匹、ユヅがカサゴ、お父さんがチビカレイを追加し
お父ちゃんが昼ごはん食べに行きたいため
まだやりたい子供たちの意見ぶった切り終了。
教えて、やらせて、褒めて、アドバイスし、渇入れ、なだめ、テンション上げ、飽きないよう雑談し、当然安全に気を使い、ながらも防波堤に登らせたり、非日常を味あわせ・・・
なんとかミッション終了だ・・・。
写真撮る暇なし!
遅い昼ごはん食べた後、最後まで子供たちから
「この後ウチ来るでしょ?」
「ゴメン、今日は行けないんだ」
「なんで?何の用事があるの?」
「いいじゃん来れば~」
と熱烈アプローチかけられるもやんわりと断り
また釣り行こうね!と約束し別れた。
後
笑顔で手を振りながらユースケの車が見えなくなったのを確認すると
どりゃあぁぁぁ!
鬼の形相で車をブッ飛ばし
蒲刈行ったらぁ!
前に行った水深のある港へ着くと
タイラバフルキャスト50投!
ストレス発散!
子供たちの世話しててサバどころじゃねぇわ!
ここからが本番だ!
が
アジングで巨大なのをかけるもドラグの調節ミスってバラし
暗くなるまで粘るも
ダメだ・・・
なんか、帰ろうか。
次の日ユースケから連絡があり
「子供たちものすごく楽しかったみたいで、来週にも行きたいって言ってます。特にユヅが楽しかったみたいです」
そりゃあ良かった。
ほら、ゲームよりよっぽど楽しいだろ?
一方俺らは
謎な筋肉痛と全身のだるさ。
ハンパない気遣いで
いつもの10倍疲れたわ!
オーパの諺にはこう付け加えよう
「子供にゲームをさせたくなかったら、釣りを教えなさい」