寒い・・・
まだ暗い土曜の朝6時
ベランダの手すりには真っ白な霜が降りている
今日はどこにも行けないな。
ジュンが起きて来るまでちょうど2時間。
熱い緑茶を飲みながら
適当に録画した映画リストのタイトルを追うと
目に留まったタイトル
「ヘル・フライト」
-乗客消失-
なかなかおもしろそうだな
ミステリー系か?ホラー系か?
ガッツリ観る体制を整え、リモコンのスタートボタンを押す。
乗客が二人のCAに迎えられ飛行機に乗り込むシーンから始まる。
常連とおぼしきオッチャンがCAに言葉をかける
「今日もきれいだな。食べちゃおうか」
はっは~
映画が始まって約5分
気付いてしまった・・・
B級映画のにおいがプンプンするぜ!
そして主人公の男が席に着くと
隣には謎めいた「微女」
「美女」
↑
ブッブー
「微女」
↑
ピンポーン!
もうね、
CA二人もそうなんだけど
出てくる女性全員
ビミョーなのよ!
(微妙な女性で「微女」)
ぶっちゃけオバチャン
美人でもないし
セクシーでもないのだ!
それがCA二人で
「ロンドンで会いたいわ」
とか
「あんたなんかに男を落とせやしないわ」
とか言われても
ただただイタいわ!
ちなみに乗客にやたらとイチャイチャする新婚カップルが出てくるがそれも絶妙な「微女」だ。
いや、年齢いってようが美人じゃなかろうがそこはいい。
彼女たちにセクシーな服着せたり妖艶さを無理くり出そうとしたり
男を口説くような色っぽい台詞を吐かせるのが問題なのだ!
これが
「旦那が靴下を裏返して洗濯機に入れるのよ!
ほんとハラ立つ!」
とか
「この前あのスーパーでアボカド買ったら中が真っ黒だったのよ!
文句言ってやったわよ!」
って会話なら全然違和感ないのに。
(微妙な人たち)
さて、
見るからに安易な設定の乗客を乗せ離陸。
すると機内の電気が一瞬消える
その間に人がいなくなる!?
という話。
はじめは一人ずつ消えていくが
面倒くさくなったのか
乗客が主要人物残して一気にいなくなる。
さらには機長も消えちゃった
何が原因なのだ?
悪霊ッス
次は自分の番かと恐れおののく出演者
で、悪霊の正体は謎めいた微女
主人公と対決
血で血を洗い肉を切らせて骨を断つ
というわけではなく
なんだか十字架みたいなのを見せて聖書みたいなのを読む
謎の微女ピンチ!
そこで微女、ビックリ発言
「私が欲しかったんだろ?」
??
いやいや、
欲しかないわ(笑)
(なにせ微女)
主人公が退治してハッピーエンド
かと思いきや
最後、窓に悪霊がドンッと映し出され
お約束の終わり方。
そんなドキドキ、ハラハラ、ウキウキ、ワクワク、
はマッタクしない75分間。
エンドロール見ながら思った。
これだよっ!
久しぶりに出会った
ザ・B級映画!
始まって5分で想像できたストーリーが全てその通り!
ツッコミどころ多すぎ!
出演者はイタい!
パニックになればなるほど笑ける!
見るからに安っぽいセット!
そして驚くことに
機内から一歩も出ない!
「ラヂオの時間」だってちぃたぁスタジオから出るわ。
清々しいほどのB級映画に
大満足!
ただ、ビックリするのはこの後だった。
えっ、
これ
2019年の映画なの!?
素人でさえCGを駆使して宇宙人に連れていかれる動画を作れる時代に
この低クオリティ!
1980年代かと思った!
80年代でCAといえば
「ドジでのろまで亀だけど・・・」
あれあれがまともに思えるわ。
良かったら観てください。
B級好きにはたまらない1本!
それ以外の方は
後悔すること間違いなし!
ちなみに
ジャケットにあるようなアクション的要素は
まったくございません(笑)