涙なしには語れない若かりし頃の「弁当ラプソディ」 | 「迷ったらGO!」

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思い立ったらやっちゃえ!的に行き当たりばったりで行動してしまう、いくつになっても落ち着けないベイスターズファンの親父と、カープ命の母親ジュン、そしてなぜかドラゴンズ狂の息子カイが繰り広げる三つ巴の熱き戦いをお送りします。

中学性の頃。


かれこれ30年前。


「今の経験値であの頃に戻ったら、無敵だろうなぁ」


と思っちゃうくらいウブだった頃。


友達との関係も、


将来への夢も、


好きな子への告白のしかたも、


ゲーセンで高校生にカツアゲされた時の対処法も


必死で悩み、考えていたあの頃。


今みたいに何があっても


「まぁ、なんとかなんべ・・・」


ではなかった純粋な頃の


涙無しには語れない「弁当」ストーリー。




当時毎日なんとなく思っていたのが、母親が作ってくれる弁当のこと。


他の人の弁当は、赤やら緑やら黄色のおかずが入っていてカラフル!


自分のは・・・グ、グレー?茶色か?


なんてーの?地味・・・というかおいしそうじゃない?


明らかに、晩飯の残りでしょ!ってのマルわかり。


しかもおかずの汁がご飯に流れ込み、なんか汚らしい。


そこで、意を決して母親に直訴した。


「あのさぁ、弁当のおかず、カラフルにしてくんねぇ?」


たぶんこんな言い方だったと思う。


母親は「ふーん・・・」と相づちのみ。


おお、わかってくれたか。


と次の朝、いつもと同じように弁当を持ち学校に行き、


昼にちょっとワクワクしながら、アルミの四角い弁当箱を開けると・・・


・・・・は?・・・・


・・・・あれ?・・・・


弁当箱の中、白米のみ・・・。


おかず、ゼロ。


真っ白。


これでもかっていうくらいご飯だけがパンパンに敷き詰められていた。


やってくれるわ。


ちょっとしょっぱく感じるのは、


塩か?それとも涙か?


家に帰ってソッコウで言いました。


「もう文句言わないので作ってください・・・」




やっぱり大人の経験値で中学生になったら・・・無敵だ!