病を治すのは抜け駆けされた怒りと小ばかにした態度 | 「迷ったらGO!」

「迷ったらGO!」

思い立ったらやっちゃえ!的に行き当たりばったりで行動してしまう、いくつになっても落ち着けないベイスターズファンの親父と、カープ命の母親ジュン、そしてなぜかドラゴンズ狂の息子カイが繰り広げる三つ巴の熱き戦いをお送りします。

頭と性格は置いといて、体だけは丈夫なウチの面々。


なんたって今まででMAXヘビーな病気orケガは、


俺・・・ぎっくり腰で寝たきり


カイ・・・チャリで転んで歯が欠けた


ジュン・・・ほんのちょっとだけ体脂肪高め


という、風邪すらほぼひかず、


インフルエンザを「ベンザブロック」でやりすごすツワモノぞろい。


そんな中、木曜日の夜にカイが


「逆流性食道炎」なんていう、長ったらしい名前のなんとなく重病っぽい病気にかかって、寮から帰らされた。


熱があり、食道が痛くて何も食べられないようだ。


う~ん・・・見るからにしんどそう。


珍しく元気もない。


学校にも慣れて疲れが出る頃か?


「大丈夫か?」


「何か食べたいものあるか?」


とこっちも珍しく優しい言葉をかけ・・・


・・・ておけば大丈夫だろう。




土曜日の朝、3時。


音を立てずにそっと家を出た。


カイにゃあ悪いが・・・


行くよ、先々週のリベンジ。


大島、ハマチ狙い!


ところが、


海釣り仲間のタケさん、まさかの寝坊!


しかもコンビニ&釣具屋寄って時間ロス!


挙句の果てに先行者あり!


なんてこったいオリーブ!


そりゃないぜブルート!


少し離れた場所でメタルジグぶん投げてると、


きたっ・・・あれ?


き・・・あれれ?


のらない・・・けどなんか違う。


水面引っ張ってきたジグを食おうとして見えたあの口・・・


そう、


ダッダッダッダッ、インベーダツ!


またお前かぁ!!


その後気配もなくなり、


ターゲットを変え20匹ほど釣ったキスはタケさんがキープ。


ということで、手ブラ・・・じゃなくって手ぶらで帰宅すると、


「どこ行ってたん?」


「へ?・・・仕事・・・」


「ウソ言いんさい。大島じゃろ」


「いや、仕事」


「もうわかっとるけぇ。で、釣れたん?まぁ、釣れてもダツくらいしか釣れんじゃろ」


「・・・やかましい!!

オモテ出ろトンチキショー!」


抜け駆けするときはだね、


絶対バレないようにするか、


なにがなんでも結果を出さなきゃいけないってよくわかったぜ。




すっかり良くなって、再び寮へと去っていきました。