朝9時、未登録からの電話で始まった。
出てみると、フリーマーケットでいくつも帽子を買ってくれたテーラーの紳士。
その道のプロが、なんでド素人の作った帽子を買っていくんだろう?
と疑問だったが・・・ついにきたか、ダメ出し?クレーム?
よからぬ方に考えちゃう・・・が、
「突然すみません、帽子を作ってほしいのですが・・・」
ミ、ミラクル!!!
話を聞くと、ジャケットと同じ生地で帽子を作ってほしいということで、フリマに出ていれば生地を持っていこうとしたようだ。
「次はいつ出ますか?」
チャンス!
「お店にお伺いしてよろしいですか?」
一度職人の仕事を見てみたいと思っていたのですぐに向かった。
店に入ると・・・・スゲェ・・・・・。
何十年も使っていると思われる足踏みミシンと重たいアイロンが目に止まった。
「これがジャケットなんですけど」
と出してきたのは茶色いチェックのジャケットなんだけど、一目見ただけで「職人の仕事とはなんぞや!」ということを語っていた。
9800円のスーツとは大違いだ。
コーヒーを飲みながら、仕立て服のこと、職人の仕事、心構え、修行時代、などなどなどなど1時間以上も話を聞かせていただいた。
なんとなく、帽子作りの違う展開が始まりそうな予感がした。
そのためには何としてもこの仕事成功させなきゃ。
それにしても、「王様の仕立て屋」読んどいてよかったぁ。