C11蒸気機関車 郷愁の風景。
僕にとっては少年期の思い出が一杯詰まっている機関車です。
1970年代の初めまで、会津線、只見線、日中線、石巻線で走っていたので、小学校4年から中学1年の間、カメラを手にして追いかけていました。
木造の駅舎、汽車通学をする学生服の生徒たち、それらは日常の光景のひとコマでした。
高校時代は、ED78に牽引された茶色や青色の旧型客車が各駅停車の鈍行列車として現役で活躍していた頃で、毎日、オハ、スハ系の車両に乗って、学ランに下駄履きで県庁所在地の街に通っていました。
C11は国鉄色のDE10に取って替わり、地方支線で運用されていたキハ20系と共に、やがて消えていきました。鉄道模型にハマる動機のひとつは、失われた風景の再現にあるのではないでしょうか。
