4月のラストロ。
ハイメ氏は風邪が治って2か月ぶりの出店。新入荷の商品があるので、さっそく物色。
今回はNゲージのルノー製ディーゼルカーが目に留まりました。
一般に知られたシルバー塗装車とは別に、オレンジ&クリームのツートーン色もあります。
エレクトロトレン製HOゲージ
同型機はバスク地方に配備されていた車両で、ブルー&ホワイト塗装。
HO製品を扱っているマラガの業者。購入はしなくても、気になる機関車は画像ファイルしておきたいもの。写真を撮ってもいいかと尋ねると、「自由に撮っていいから、わざわざ断らなくてもいいよ」という有難い返事。
フランス北部鉄道 車輪配置 2-B-1という珍しい型式。
イギリスのレッド機関車「スザーランド女大公」
フランスSNCF 141型 スペインでも量産されて一世風靡した大型テンダー機。
雑談の中で、マラガの業者がぼやいていました。「販売商品の他に個人コレクションを500台ほど所有しているが、息子は鉄道に興味がなく、こんなモン売ってないで、欲しい奴等にタダであげちまえばいい、なんて言うんだ。鉄道模型の価値を全く理解してくれない。自分の代で終わりだね・・」と寂しげな表情。
時折、eBayの出品説明に、父や叔父から受け継いだ車両を売ります、といった記述があると、故人の蒐集品が離散していくんだな、と寂寥感を覚えます。趣味の嗜好は遺伝する性質のものではないので、一代限りでコレクションが終わってしまうケースは多いことでしょう。
ラファエル氏との雑談では、ハエン県の田舎町に旧型フォードの霊柩車を所有している葬儀屋があるとのこと。僕がキッチュな霊柩車ミニカーを何台か持っていることを知っているので、興味を持つだろうと耳打ちしてくれました。
Nゲージのディーゼル車両とHOフレキシブルレール2本を買って、一旦家に帰りました。しかし、縁台でチラリと目にした日本の0系新幹線がどうも気にかかり、財布にユーロ札を補充すると、再び会場に向かいました。
日本の鉄道史には欠かせない車両で、いずれは買いそうな気がするので、出会った機会に手に入れておけば、後々の面倒がありません。折りしも片付けの真っ最中で、まさにダンボール箱に収納するタイミングでセーフ。「ちょっと待った!」とばかりに購入しました。こうしたことも何かの縁でしょう。

