ファロ駅の売店で見つけて買った写真集
ポルトガル人は機関車や列車を「コンボイオス」と呼んでいます。駅のアナウンスでよく耳にする言葉。コンボイというと一般的にはトラックや貨物列車を連想しますが、独特な言い回しです。
「ポルトガルの鉄道車輌」 全5巻のうち、Volume1 156ページ
1冊36ユーロ 全巻揃えるとそれなりにお高いです。
店のお姉さんに声をかけて本を手にとり、パラパラとページをめくっていると、僕にとってこの上なく懐かしい写真を見つけたので、一冊だけ衝動買いした次第。
モンディン・デ・バスト駅 Mondim de Basto
北部ミーニョ地方の小さな村
1982年5月、フランス国境からスペインに向かう列車の中で知り合った青年の誘いに応じて予定を変えてポルトガルを訪れました。僕はこの村に初めてやって来た日本人ということで大歓迎。昔からの自給自足の暮らしがまだ続いているかのような素朴な村で、清らかな水が流れるタメガ川にはローマ時代の橋が残っていました。夜は友人たちと河畔でフォルクローレのセッション。バイクの相乗りで登った山の上には小さな教会が立っていました。廃止されて25年、路線バスも走っていないようです。この駅舎はもう失われてしまったでしょうか・・
リブラサオ駅 Livraçao
ポルトからのローカル列車を降りて、この駅でメータゲージの鉄道に乗り換えました。写真を見ると、おぼろげな記憶が蘇ってきます。まだ現役のタンク式蒸気機関車が側線に停まっていました。レールバスが待機しているホームが狭軌のタメガ線です。
タメガ線は51,7km 終着駅はアルコ・デ・バウリェ
1905年 建設開始
1909年 アマランテまで開通 蒸気機関車コンパウンド410型を運用
1949年 全線開通 建設期間40年
ディーゼルカー導入 蒸気機関車は祝祭日のみ運転
1990年 路線廃止
