マクシミリアン2世セット | スペイン鉄道暮らし

スペイン鉄道暮らし

 メルクリンZゲージを中心に N&HOゲージの車輌コレクション 
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アーノルト/ライレックス製 Nゲージ


マクシミリアン2世セット

1994~95年製 限定品 通し番号364番


木箱の蓋に焼印された機関車のイラスト

ドイツNゲージ鉄道模型のヴィンテージ品のひとつ。

通常はeBayで1000ユーロ以上で定額出品されていますが、その半額でオークション落札。

見出した時がチャンスとばかりに入手。


蒸気機関車 ポルニッツ Poelnitz 号

1855~63年 プファルツ鉄道において14両製造

バイエルン王マクシミリアン2世が1863年にポルニッツ号を購入。

各角度からのショット まずはサイド

窯の部分にまだ屋根がついていない時代

上部斜め方向から

簡素な計器類の機関部


ルートヴィヒ2世にハマり出して以来、着々と蒐集を進めてきましたが、祖父ルートヴィヒ1世がイギリスから導入したアドラー号、父マクシミリアン2世のポルニッツ号、ルートヴィヒ2世のトリスタン号と、これをもってバイエルン王家の3世代のお召し蒸気が揃いました。贅沢を言えば、トリスタン号のNゲージ機が欲しいところですが、レア物かつ高値の華。


20年前の製品ながらも、良い状態で保管されてきた様子。試運転をすると、やはり金属製の車両をすべて牽引するのは無理があります。動力車である荷物車は空転してしまい、サクソニア号と同様に2、3両を引くのがやっとです。精緻な造作を誇ったライレックス社が後に挫折してしまったのは、設計上の問題によるメンテナンスの困難さにあったのではないかと推測されます。