憧れのノイシュヴァンシュタイン城。
1982年5月、学生時代にヨーロッパを一人旅をした時に初めて見て、聞きしに勝る美しさに息を吞みました。専門家の中には様式規範を無視した寄せ集め建築と貶す向きもおられるそうですが、史上類い稀なる人物がビジュアル化したファンタジーの集大成。この世では過去にも未来にもルートヴィヒ王にしか築き得ない夢の城です。
4年半前に鉄道模型趣味を復帰させて以来、ルートヴィヒ2世お召し列車をノイシュヴァン城の模型の周囲に走らせることも目標となっていました。ルートヴィヒ王の関連車輌は大体揃ったので、目的に一歩近づきました。
1974年 日本製 Aihara Models
バレンシアの模型業者から中古買い。eBay出品されていた商品説明の写真を見ると、多少の傷みはあるにせよ、補修すれば充分に使えそう。25ユーロと格安なのでクリック購入。既にキットは持っているのですが放置状態。お気に入りゆえ、2つ所有しても一向に構いません。
梱包を開いてエアーマットを取ると、台座と屋根がシルバー、壁はアイボリーに塗装された城が出てきました。実景の色とは異なっていますが、バーチャルの世界でキラキラ輝いている感じがします。
一部が乱雑な状態で接着されていたり、小さなパーツの欠損があるにせよ、全体の姿に影響はありません。例えば冬景色バージョンにして綿雪をのせれば細部のボロ隠しは可能です。
目立ってズレている部分は一度取り外して再接合。うっかり手が滑って塔を床に落として、上部のギザギザの一部が砕け散ってしまいました。細かいので探すのにひと苦労、その中の一個は未だ不明。
何はともあれ、夢のお城を手にして満足。