今週の金曜会は、グアディクス~アルメリア間でSL運転がなされた時の映像上映。
待つ間に元SL機関士で今年80歳のラモン氏を交えた雑談。
1955年から蒸気機関車の運転士として活躍。
1984年に引退して以来30年が経つ。息子も機関士でASAF会員。
話に加わっていたおじさんが 「その年はオレは兵役に就いてた。当時は車両のあちこちに密輸品を隠して運んでいたものさ。余分に装備した空気圧縮機や換気扇の中にね。ある時、普段は作動しないファンが突然回りだして、ブワーッとタバコの箱が宙に吹き上がった。憲兵も一緒になって皆こぞって拾い集めようと大パニックさ。アハハ」
そこで思い出したのが、自分のアジア旅の体験、90年代半ばにプノンペンからサイゴンまで乗った国際バス。乗客は二の次で、目的は壁の中や床下に隠した密輸品の運搬。国境警察も分け前に与っていた。
講師はマリオ氏、予定より1時間遅れて開始。
1885年、主に鉱石運搬を目的として建設された区間。
1978年、蒸気機関車廃止、スペインで最後までSLが運行されていた路線。
1995年9月、開通100周年を記念したSL運転。
車輪配列はミカド式 日本のD51と同じ
グアディクス(Gunadix)はグラナダの東に位置する町、月面世界に喩えられる凝灰岩の侵食地形で知られています。
地中海の港町アルメリア(Almeria)まで山を越えて荒涼たる風景の区間。
サンタフェ・デ・アラマのコンクリート橋
外国の蒸気には珍しく、ボォーッという低い汽笛音が日本のSLと似ています。

アルメリア駅到着
汽笛の響きに耳を塞ぐ人、恐ろしさで泣き出す子供もいたとのこと。
1995年の時点でアルメリア駅構内の転車台が使用可だったことに驚き
おまけ映像
ウエルバ県の鉱山リオティントの狭軌鉄道、現在は廃線
保線が心もとない状態で上下にバウンドしながら走っています。
タルゴⅢ 1995年に運用されていた旧型編成の貴重な映像
グラナダ~ハエン線 牽引機はVirgen de Camino号


