旧市街のサルバドール教会の裏手にある広場で金銀細工の宝飾店を経営しているマヌエル氏。鉄道友の会のメンバーでもあります。
6月の鉄模市で「進呈したいものがあるので、暇な時に店に寄ってくれ」と声を掛けられて名刺を渡されました。その後しばらくして立ち寄ると、よく来てくれたと歓待してくれて、プレゼントされたものは、スペインの機関車フォト22枚。ご自身で撮影したもので、古き良き鉄道時代の郷愁が詰まっています。日本でも蒸気機関車の最後の時代、僕が子供の頃にカメラを持って撮り歩いていた時代と一致します。
戴くばかりでは悪いし、何か買おうかなと思っていると、ショーケースにあったゴールドのミニチュアフィギュアに目がとまりました。セビーリャ大聖堂の鐘楼、ヒラルダの塔に据えられている女神像です。ちょうどネクタイピンが欲しかった矢先。一瞬閃いて、これをタイピンに接合できないだろうかと尋ねると、専門の職人に依頼すれば可能とのこと。
ヒラルダの塔 イスラム統治時代のミナレット 1184~98年建設 高さ96m
16世紀末に鐘楼として増築された際、頂上にヒラルディージョと呼ばれる 高さ4m 重さ2トンのブロンズ製の女神像が据付けられました。手にしている盾に風が当たると心棒を軸に方向が変わり、風見の役割を果たしています。
1999年に本体をクレ-ンで降ろして補修した時に製作した等身大のレプリカ像
こうしてオリジナルのタイピン発注と相成りました。
それが出来上がったという連絡が届いたので、本日受け取りに行ったという次第。

銀に金メッキを施した一点物
ロンダで買った闘牛模様のネクタイに挟んだ状態。
次の仕事の折にデビューすることになりそう。