マドリッドノルテ 旧駅舎 | スペイン鉄道暮らし

スペイン鉄道暮らし

 メルクリンZゲージを中心に N&HOゲージの車輌コレクション 
 これまで訪れた国の鉄道に関するスナップ写真や記事を掲載しています

マドリッド北駅

1859年 マドリッド~アビラ、セゴビア間の鉄道路線着工

1861年 初期の駅舎完成 北部鉄道会社設立 マドリッド~エル・エスコリアル間の開通

1882年 駅舎完成

1993年 大改築工事に際して廃止



いつもは閉鎖されている旧ノルテ駅の建物の扉が開いていました。

中に入ってみると・・

伽藍と表現したいような内部空間

往時のままのエレベーターや鉄柵手摺り

まるで聖堂のような雰囲気


壁の配管跡

切符売り場

窓口に入れば出札係の気分

1990年代に大改築された現在のノルテ駅構内


地上階と地下階の複合構造

大ホールの掃除をしていた若者たち

僕は日本人で鉄道愛好家であることを話し、携帯に収めてあるコレクションフォトを見せると、興味深そうに見入っていました。女の子は「私のパパも鉄道好きで家には大きなジオラマがあるのよ」と誇らしげ。チーフの彼は「どこでも自由に撮っていいよ」と言ってくれました。

この空間はイベント用の劇場に改築される予定とのこと。しかし資金繰りが大変で計画は進んでいない様子。奇妙な改築はせずに、このまま鉄道建築遺産として保存して戴きたいものです。