スペイン三大祭りのひとつ「セビージャの春祭り」
当地ではフェリアと呼ばれています。
華やかに馬車が繰り出すアンダルシア地方の祭り。
起源は中世の家畜市、1847年に歌や踊りで楽しめる小屋を19軒設けて始まったそうです。かつてはプラド・デ・サンセバスチャン広場で行われていましたが、手狭になったために、1973年よりレメデイオス地区で催されています。しかし現在の会場も充分な広さとは言えず、将来的には移転が検討されているとのこと。
仕事の合間のオフ日だったので、午後から夕方にかけて会場の撮影がてらカセタ(掛け小屋)めぐりをしました。
会場にひしめき合う小屋は総数1000以上を数え、殆どは企業や団体、富裕層の個人所有なので、基本的には招待券がないと中に入れないのですが、町内会や政党、組合などが主宰している小屋は自由に入れます。
たとえ何もコネがなくても、フェンス越しに興味深そうに写真を撮っていると、時々中に導いてくれることもあります。5軒ほどハシゴして回りました。
偶然、鉄道カルチャー協会の小屋を見つけました。
入口のガードマンに自分が鉄道友の会員であることを告げて、「誰かメンバーで知り合いがいるかもしれないので挨拶をしたいのですが」と言うと、特に会員証に持っていないのに、すぐに中に入れてくれました。
内装に使われている鉄道デザインがユニーク
汽車ポッポのランプシェードなどが目を惹きます
すると、思わぬハプニング。昨年フラメンコ衣装を着て踊っていた僕の姿を写真に撮っていた若者がいて、「去年、俺のおっかさんと踊っていた日本人じゃないか、ホントに奇遇だね」と声をかけてきました。彼の携帯に記録されている画像は、まさしく自分・・(笑)
このカセタは鉄道友の会ではなく、機関士や車輌工場の従業員や家族のためのものでした。シェリーを酌み交わしながら、再会を祝してまたひと踊り。
こうして賑やかに祭りの夜は更けていきます。
