マラガのメトロが財政危機のために開業延期となるという記事が載っていました。
建設の経緯
2004年7月 メトロ1,2号線の建設決定 2009年2月完成予定 工期40か月間
当初の予算4億300万ユーロが7億ユーロに増加
2006年まで着工延期 2011年まで完成延期
計画変更によりマラガ中心街に路線は入らず
2011年11月 2013年2月完成予定に変更
工事の遅延により1か月あたり100万ユーロの損失
2012年11月 マラガ市役所とアンダルシア州政府の協議
中心地区は地上路線とすることで地下よりコスト安で建設。マラガ市長はこの提案を認めず。
2013年9月27日 州政府知事スサーナ・ディアス氏がマラガを訪問して協議。
採算を取るには年間延べ2200万人の利用者が必要。試運転期間は最低3か月を要する。 営業開始のためには4600万ユーロの追加支援を行なわねばならず、財源の見通しは立っていない。
(2013年11月5日付)
マラガは人口50万人。この規模の都市にそもそも地下鉄が必要であったのでしょうか。現時点の交通手段で街は充分に機能していました。また、東に位置するベレス・マラガの町に建設したトラムは採算が合わず、建設後わずか数年で廃止になってしまいました。現実的な考慮が足りなかったと言わざるを得ませんが、このままでは、幻のマラガメトロになってしまいそうです。