鉄夢 五能線 | スペイン鉄道暮らし

スペイン鉄道暮らし

 メルクリンZゲージを中心に N&HOゲージの車輌コレクション 
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今朝見た夢は、鉄道に関するストーリーだったので、書き留めておきました。

夢の中でも意識と思考が働いている状態の明晰夢の一種。


日本海側の津軽を走る五能線。

母と妹と3人で列車に乗る。特に目的地はなく、荷物も少なく日帰り気分。旧型オハフ客車の車内は空いていて、各人好きな席に座る。途中のトンネルに入ると、微かに蒸気の煙の匂いがする。ひょっとして牽引機はSLかもしれないと思い、デッキに出てみると、前方横に蒸気ボイラーがチラリと見えて嬉しくなる。次のトンネルを抜けると赤い電気機関車に変わっていてがっかり。かつて東北で運用されていたED71である。


駅が近づいてきた。線路が幾つも枝分かれしながら構内に入っていく。

沿線では比較的大きな駅のようだ。前方奥には出発待ちの蒸気機関車が停車している。単線なので列車交換をするのだろう。ボーッと汽笛が鳴り、灰色の煙がモクモクと立ち昇る。デジカメを取り出して撮影。ホームと線路の周囲には撮り鉄たちがいる。煙室扉を見ると、日本の型式ではない。茶色に塗装されたドイツのオリエント牽引機のようだ。特別運転の急行列車らしく、堂々と走り去っていった。


周辺の風景は美しい。背後は山、駅の左側は潟湖。湖畔に沿って点在する木造の古い家が集落をなしている。とても絵になるので、母と妹に「ここで降りようよ」と声をかけた。車内には食堂車も車内販売もなく、ちょうどお腹が空いていたので、駅で昼食をとることにする。


この先の沿線風景も気になるところだが、ここが一番綺麗な場所と思われる。

イメージとしては只見線の会津川口付近の風景を反転させた感じ。秋めいたススキの原、逆光の中を走っていくELと客車一両。鯵ヶ沢という地名がよぎるが、夢の中の架空の風景である。これから秋田へ出るか、再び弘前へ戻るか、地図を見ると、この先は単調な地形になるので面白味はなさそう。


自分が夢の中にいることは認識していながら、夢から醒めた後も、夢の中で撮影したSL写真がデジカメの中に保存されていたらいいのにと思う。