今日はカトリックの宗教行事、聖週間(セマナサンタ)のメインの日。
起源は16世紀、セビーリャを発祥とした祭事。
聖書の名場面を表した多数の御輿が各教会から繰り出し、年に一度、大聖堂に参拝するという形で行なわれます。
それらはイエスのエルサレム入城から始まり、布教して捕らわれの身となり、処刑された後に復活するという一連の場面が御輿の上に載せられた彫像群によって展開します。
各教区教会の組織を成す信徒会は50を数え、総勢120台の御輿が日替わりで1週間に渡って繰り出すという荘厳なパレード。荘厳な御輿の内部には屈強の若者たちがひしめき合い、40人程で担ぎ上げ、静々と牛歩のように練り歩きます。音楽隊が厳粛な葬送行進曲を演奏しながら付き添い、何百、何千という数の三角頭巾を被った「ナサレノ」と呼ばれる信徒たちがロウソクや十字架を持って供奉します。彼らは自らの修行や苦行のため、あるいは贖罪のために黙々と歩き続けるのですが、最も長い時間を要する信徒団は13時間以上に及びます。
今年は連日の雨に悩まされて、多くの御輿が中止の憂き目に遭いました。
メルクリンZの無蓋貨車の上に十字架と御輿の画像を載せて、セマナ・サンタ列車をアレンジ。先日、鉄道友の会でセマナ・サンタの話題になった時に着想したアイデア。このジャンルのフィギュアシリーズがあれば異色のオリジナル編成が組めそうです。