ペルーの首都リマ
ペルーの鉄道は時代の流れと共に廃れてしまい、今ではバスが交通手段の主流となっています。国内政治が不安定になると、線路のメンテナンスが行き届かなくなるという事情もあるでしょう。国土が広いので、長距離夜行バスやリクライニングシート付きのデラックスバス網が充実しています。
リマ市内の中で、数少ない鉄道時代の名残りの風景を探してみました。スペイン植民地時代の威風堂々たる大聖堂が建っているアルマス広場。かつてフジモリ大統領がペルーの政権を担っていた大統領府の裏手にはヨーロッパ風の洒落た様式の駅が残っています。
古き時代の証人として建物はそのまま保存されており、現在は文化センターを兼ねた図書館として利用されています。
夜のライトアップが綺麗です
線路は残っており、現役の駅として使われているようです。
跨線橋にはディーゼル機関車の煙の跡が見られました。
ガイドブックを読むと、内陸部のワンカーヨまで所要12時間。
連休に合わせて特別列車が運行されると記載されています。
近くに公園があり、リマック川を挟んで対岸に街並みが広がっていますが、スラム化している雰囲気。橋を渡る途中で「向こう側は危ないので、気をつけなさい」と地元民に注意されました。