年の瀬が迫って参りましたので
今日はブダペスト西駅の大晦日の画像を選んでみました。
駅の周辺では、冬の夜空にニューイヤーの花火が盛大に打ち上げられて
広場じゅうに歓声が沸き起こりました。
もう6年前になりますが、2004年の新年は、この場所で迎えました。
ブダペストはすっかり気に入って、結局1週間も滞在してしまいました。
この都市の大きな魅力は、何よりも天然の温泉があることです。
温泉好きの日本人にはたまりません。
市内に何箇所かありますが、僕が訪ねたのは
ゲッレールト温泉 1918年建設のアールヌヴォー様式のホテル内
ルカーチ温泉 起源は古代ローマ時代
どちらもブダ地区側の丘の麓で、ドナウ川にほど近い場所にあります。
日本の温泉のようにお湯は熱くはないので、皆、ゆっくりと何時間も漬かっています。
ブダペストは観光名所めぐりだけでなく、温泉探訪をするのもお薦めです。
夜はハンガリー民族ショーも鑑賞しました。
田舎から出稼ぎに上京してきたばかり、といった風情の純朴な感じのおネエさんたちが踊るフォルクローレダンスもよかったですが、民族楽器ツィンバロムの演奏は素晴らしいものでした。チェンバロの原型のような楽器で、木琴バチのような棒を両手に持って直接、弦を打ち鳴らします。何が凄かったかといえば、演奏中に突然、照明が消されて暗転。そのまま暗闇の中で1分間ほど、そのまま激しく打ち鳴らしながら、いささかの音の狂いもなく演奏を続けたことです。
ブダペストは、歳月が過ぎ去ってもなお鮮やかに記憶に留まり
詩情をかき立てる街でありました。

