『どうぶつ保護』と聞くと

響きはいいものかもしれない。


行き場のないイヌやネコを保護して

新しい「ずっとのおうち」を探し、送り出す。


それは私から言わせれば

幸せの輪繋ぎみたいなもんで、

里親さんも

保護っ子たちも

たくさんの幸せに包まれるといいなと

心から思っている。






でも保護活動というのは

決して綺麗事だけなんかじゃない。





他団体から嫌がらせを受けたりするし、

里親さんから「やっぱり無理」て

返されてくる保護っ子もいるし、

働いて得たお金は

莫大な医療費に消えていくことになるし。


それに何より、

命を扱う活動なのだから

間近に『生きる』と『死ぬ』を

何度も経験することになるのは否めない。







私が種子島に着いた7月28日、

バグースという子が亡くなった。


生後2日で保護された子猫。


ひろみちゃんが約1週間、

毎日2時間おきに

ミルクをあげてお世話していた。


バグース

→インドネシア語で素敵な、素晴らしいの意味。


いい名前を保護主さんからいただいてたのにね。


その子の亡き骸を病院に引き取りに行く。

それが私の最初の任務になった。






吉岡家に着くと、



去年10月にひろみちゃんに預けられていた

ダニエルが(何故か)また出迎えてくれて、




「撫でてくれよ」とばかりに

ルークがお手を連発してきて、




ガードドッグさまのポッチンに

めちゃくちゃ吠えられて、




チビ太が興味無さそうに出迎えて、




レナちゃんとゴロンは

相変わらず寝てばかりいて、




外ネコさんたちは

暑そうにゴロゴロしていて。




ホクロがチャームポイントの

ゼロと、




いつもゴロゴロいいながら寄ってきてくれた

中ネコのマロは、




姿を変えて棚にいた。





何も変わっていないようで

変わっていってる現実。




それらの変化も全部ひっくるめて

自分の中で消化していかなきゃいけない。




それが『命』と向き合う、てこと。


それがどうぶつ保護の現実。






でもね、

この島では



新しい命が生まれてきて。




色んな人から保護されて

このおうちで生きる喜びを感じてくれて。




そして新たな幸せに向かって

旅立って行く子の方がはるかに多い。






辛いこともたくさんあるけれど

全て、

自分や周りの人にとって

プラスになればいいな。


そう思いながら

私は種子島アニマルレスキュー、

ひろみちゃんのお手伝いを続けています。



☆Fly again☆