我が家ではちょうど1年前。


茨城の某団体から引き出すことが出来たパピヨンのレイナ母さんが出産しました。


レイナ母さんは適切な治療がなされず、右目は光を感じることが出来ませんでした。

右目は完全失明です。






大きなお腹をして我が家に来たレイナさん。





たまに見せる不安げな表情が、たまらなく胸を締め付けてきました。







レイナさんは我が家にレスキューされた時。

既に6にんの新しい命がお腹に宿っていました。

未避妊の上、未去勢の男の子たちに囲まれてた日々。

妊娠しないわけがありません。

私はレイナさんをレスキューした時、すぐにかかりつけの病院に入院させ「妊娠してるか否かを伝えないで不妊手術してください!!」と頼みました。







しかし、病院側にも告知という義務があります。







「レイナちゃん妊娠してました!4週くらいです」







マジかー!!!!!!!!!!!!!!!!

と同時にすぐさま葛藤することになりました。

私は罪もない命を無碍に扱うことが出来るのか!?







出来るわけ、
ないだろー‼️




その新しい命は何か悪いことしたか?してないだろ!

自分はカムイという息子を生む選択したのに、今目の前にしてる母犬から新しい命を奪う権利はあるのか?

ないだろ‼️

レイナも、お腹の赤ちゃんたちも。

幸せになる権利あるだろ‼️








悩んだのは長かったようで、僅か数日でした。

私の心は決まった。

レイナにとって最後の出産にする!

そしてその時は来た。








陣痛が来たレイナさんは巣篭もりし、ひとりで新しい命をこの世に送り出した。



レイナさんの第一子がしっかりした声をあげて、誕生した。




その子はすぐに乳房にすがりつき、力強く母乳を飲み始めた。

ああ、この子は大丈夫だ…

第一子を見て、私はそう確信した。

そしてレイナさんは次の陣痛に襲われた。






第二子は赤黒い塊りだった。

見るからに未熟児、死産。

そして第三子は緑色の塊り。

その子も死産だった。







レイナさんが臍の緒を噛み切り、必死に体を舐めているが産声をあげないのはわかりきっていた。

だからそっとその子たちを取り上げた。

そして第四子、第五子。

その子たちも産声こそ上げたけどすぐ声が弱り、聞こえなくなってしまった。

必死に体を舐めてあげるレイナさんが不憫にすら思えた。








第六子。

エコーでは6にんきょうだいと言われていた。

最後の子だ!

小さい体をしているけど、泣き声はしっかりしている!








生きろ!
生きてくれ!




切に、切にそう祈った。








しかしその願いとは裏腹に、段々と声が小さく、弱々しくなってきた。

頼む、生きてくれ!!

かかりつけの病院にその子を連れて行った。

しかし体温は落ちるばかり。

やがて声も聞こえなくなった。








…他のきょうだいたちと、一緒にしてあげてください。







つまり、ダメだった。

第六子も病院に駆け込んだが亡くなってしまった。

涙がとめどなく流れた。

私には、何も出来なかった。

ただその現実がとてつもなく悲しくて、悔しかった。








それでも家に帰ればレイナさんと、唯一生き残った第一子の子が待っていた。

何度も妊娠・出産を繰り返されたレイナさん。

右目に光が戻ることはない。

今まで産み育てた子たちも、どこにいるか。誰と暮らしているか。

幸せかどうかもわからない。

…たった1人の人間がお金儲けに使った弊害は大きい。

私はその人間を、未だに許してはいない。







このアメブロの世界で私は、かけがえのないご縁に恵まれた。

きょうだいが皆虹の橋を渡り、唯一生き残ってくれた『ぼっちちゃん』(仮名)にも幸せなご縁が舞い込んだ。



ポアロ王子は優秀保育士キラキラ

ちゃんと力加減をしてカプリとしてました。






ぼっちちゃんはある日、名古屋にお嫁に行くことが決まった。

私の友人が新しい家族として名乗りを上げてくれた。

新しい名前はすみれちゃん。

令和の象徴の、

さくら
すみれ

これらの色の名前がある、家族に迎え入れてもらいましたハート







すみれちゃん(ぼっちちゃん)は今日。

無事1歳の誕生日を迎えることが出来ました拍手キラキラ

ほんとに…、

生まれてきてくれてありがとう。

生きててくれて、

ありがとう。






その言葉に尽きます。







命とはかけがえのないもの。

一瞬一瞬の輝きが、そうさせるのだと思います。

すみれちゃんには亡くなった5にんのきょうだいたちの分も。

1分1秒でも長く、この世界で幸せを噛み締めて生きてほしいと思っています。






すみれちゃん、
どうか幸せにね。

あなたの幸せと健康を、
ここチーバから祈ってます。







きよちゃん、我が家で生まれたピカピカな命のバトン。

渡したからね!

どうかよろしくお願いします。







因みにレイナ母さんですが、
彼女はパピヨンと悲しいお別れをしてきた東京の恩人に託しました。

レイナ母さんももちろん、
幸せ満点丸です💯キラキラ







我が家から繋がった命のバトンを、大切に、これからも見守っていこうと。

そう。思っています。







生きててくれて、
出逢ってくれて。

ありがとう☆




☆Fly again☆