3月。

人間界でも別れの季節。


私はこの月に愛しい愛しい、ふたりの姫さまたちを失いました。



一昨年は事故でパピヨンのレオナ姫さまを。








昨年は末期の膀胱癌と闘っていたあんちゃんを。







それぞれ、失いました。









これくらいの時間に眠れず、キッチンに行くと、


どした?寝れない?


とレオナが心配そうに覗きこんできたりして。


換気扇の下での一服タイムに付き合ってくれてました。








人の枕を独り占めしたり。










かと思いきや白目を剥く。







とんでもない姫さまでした。









ポアロ王子と毎年三浦海岸に行ったよね。







レオナ。


なんであなたはあの日、ダンナの手をするりと抜けて車道へと飛び出したのですか?


まさかあなたが3歳やそこらで命を落とすなんて。


誰が想像出来たでしょう。


あなたをショップからお迎えする時契約した定期購買のフードも。


もう、

届かなくなりました。






レオナ。


あなたに会いたいです。









あんちゃん。


あなたがうちに来てから、我が家は沢山の笑顔に満ち足りていました。


うちに来た時に余命僅か2週間だったあなたは、膀胱癌にも負けず、レオナとポアロと。


仲良く過ごしていましたね。





シニア域にいると言われたあなたは強靭な回復を見せて、レオナとも肩を並べてお散歩が出来る様になりました。


余命宣告なんてあてにならないもんだなあと。


常々思いました。


それはあなたが生きるということに対する執着心。


それが全てだった気がします。








人間のごはんをつまみ食い。







ポアロ王子とも仲良しでしたキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ






あんちゃん。

今あなたがいるところから私の声は届きますか?

私の姿は見えますか?








ある日突然、

妊婦のレイナさんが我が家に仲間入りした。


レイナさんは6にんの子供を宿していた。


私は胸を掻き毟られる気持ちの中、あらゆる可能性を信じて6にんの新しい命を守ることに決めました。


その子たちに罪はないから。


だから、最後の出産に決めました。








その頃からあなたは段々と調子が悪くなってきました。


ポアロ王子も心配して「頑張れ〜」てしてくれたね。







あんちゃん。

あなたが見届けることが出来なかった新しい命。


ちゃんとひとり、スクスクと育ってますよ。








レイナさんは見事最後の出産に耐え抜きました。


そしてぼっちちゃんがこの世に誕生したんです。


ぼっちちゃんはスミレちゃんという名前で、今は名古屋で幸せに暮らしてますよ。







あなたが新しい命を守ることに出たのは、否応無しにわかりました。


あなたは、自らをていして。


新しい命を守ってくれましたね。








あんちゃん。


そんなしなくて良いのに…


私はそんなに頼りないですか?なんか、喜びも半分でした。









あんちゃん。

あなたが自分の命と引き換えに守ってくれた命は。


幸せに育ってます。


安心してください。








3月は別れの季節。


それがたとえ「あの世」と「この世」でも。


時間も空間も越えて、繋がれてることがあるはず。







私はそう、信じています。







☆Fly again☆