ピンポーン♪

インターホンが鳴るなりジェット警戒モード。
ウォゥ、ウォウ!!!

「任せろ!」とカムイさん。
ジェットをなだめて、待てをさせてる。

息子よ、やるな〜ニヤリ



届いた箱の送り主を見て、ビックリ。
絶縁を決め込んでいた、実母からでした。



品名「オルゴール」

別に誕生日や記念日じゃないけどなんだ?






箱を開ける手は自然と震えていました。







厳重に梱包された品。
ほどいていくと、富良野オルゴール館て。

あの人、厳しい生活しながらも、富良野に行けたのか。





何で今さら…。

私の忘れていた記憶が蘇る。

故意に忘れていた「母」という存在を、
否応無しに思い出させる。






涙を流しながらも、私は感情的にならないように、ならないように、手紙を認めました。



血の繋がりだけが全てじゃない、
家族というものに必要不可欠なのは、

「心の繋がり」

それだと思います。







そう。
「生きることが不器用な1人の人間」

そんな風にいつか、思えるようになれば。



それが出来た時に私は、
過去の足かせから解かれる気がします。




その日が来るまで、
あの日壊された「星に願いを」と同じオルゴールは、静かにドレッサーの引き出しに眠らせておきます。




今はまだ、そっとしてください。







☆Fly again☆