こんにちは。
インストラクターのきょうこです。![]()
街路樹の紅葉も深まり、青い空とともに絵のような美しさを見せてくれていますね。
少しずつ冬の気配を感じる日本に、暑い国インドから私の尊敬する哲学の先生が帰ってきました。
先生は3年3か月の間「バガヴァット・ギーター」というヨガにおける(ヒンズー教における)
重要な聖典のひとつを学びにインドに留学していたのです。![]()
帰国後のワークショップにてたくさんの仲間とともに先生のお話を聞く機会に恵まれました。![]()
ヨガ哲学についてのお話が進む中、先生はお財布からインドルピーのお札を取り出し、
次々とホワイトボードに貼っていきました。
ここで、日本のお札を思い出してみましょう。![]()
1000円札 野口英世
5000円札 樋口一葉
10000円札 福沢諭吉
日本の紙幣はそれぞれの金額によって日本の歴史上の「偉人」とされる人々の肖像が描かれています。
さて、インドの現在の紙幣は・・・・
5ルピー マハトマ・ガンディー
10ルピー マハトマ・ガンディー
20ルピー マハトマ・ガンディー
50ルピー マハトマ・ガンディー
100ルピー マハトマ・ガンディー
500ルピー マハトマ・ガンディー
1000ルピー マハトマ・ガンディー
・・・・・・![]()
7種類のお札すべてが、マハトマ・ガンディーなのです!
ガンディーといえば、言わずと知れた「インド独立の父」
非暴力によりインドの独立を勝ち取った、今だインドだけでなく世界中から尊敬されている存在です。
現在わたしたちが行っている「ヨガ」(サンスクリット語の発音だとヨーガと読みます)
と呼ばれているものは、ほとんどが「アーサナ(ポーズ)」をとっていくもの。
肉体を整え、深い呼吸と集中を身に着けるとても大切なものですが、
これは「ヨガ」のほんの一部です。
ヨガにおいて「体は神聖な寺院と同じ」と言われています。
大切に敬い、外側も内側も通りをよく、整えていく。
身体の隅々に神様が宿っているように、ポーズはもちろん、
その行動、思考、そしてどのような言葉を口から外にだしていくか、も大切なヨガの練習です。
話はインドルピー札に戻ります。
先生が、このお札に書かれているサンスクリット語の一文について教えてくれました。
「サッティヤメヴァ・ジャヤテ」(Satyameva Jayate)
この言葉の意味は
「真実のみが勝つ」
というもの。
ヨガの練習のひとつ「言葉のヨガ」
わたしたちは、その時の状況や環境によって、その場その場で言葉を発してしまうことがあります。
言葉は外側に出した時からとても大きな力を持ちます。
それが本当に内側から出たもの、吟味されたものではなかった場合…。
言葉を発した後に後悔したり、もやもやしたものが残ったりしますよね。
本当に自分の心から出た言葉。
他者や自分を蔑んだり傷つけたりしない言葉。
言葉のヨガを練習していくことで、
いつしか、その人の発した言葉は「真実となる」
と言われています。
自分の身体や心を感じ、今の瞬間に集中していくこと。
これは、スタジオでおこなっているアーサナ(ポーズ)の練習から
得ることができます。
クラスの時間の中で、自分の身体、大切なお寺を整え、しっかりとした軸と調和を持つことで、
周りにふりまわされることなく、ほんとうの自分の心を知り言葉を発していく、
その準備をしているのです。
身体を整えながら、心も整えていくこと。
ヨガとは偽りのない本当の自分。
「真実」をみつけていく、とても楽しい練習です。
身体も心も健やかで、もっともっと充実した生活を過ごすことができるでしょう。![]()
ゆっくりでも、その変化を楽しみながら、一緒に続けていきましょうね!
スタジオでお待ちしています。![]()
きょうこ