何かと忙しくて美術展にもなかなか行けずにおりましたが、
2011年、ようやく今年お初の美術展レポートをお届します
於:東京・渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム
フェルメール<<地理学者>>とオランダ・フランドル絵画展
Bunkamuraザ・ミュージアムは金曜(と土曜)の開館時間が夜9時まで
延長されているので、仕事帰りでもゆっくり観賞出来るのが
です。
他の美術館でも金曜の開館時間が延長されている所はありますが、
大抵は8時までなので、ゆっくり見るには少し時間が足りないのが残念。
ということで、開催2日目に行ってまいりました!
美術展は早く行くと割と空いているので、ゆっくり見られてGoodですネ♪
今回の目玉のフェルメールもじっくり見られましたヨ
では、さっそく感想へ。
今回の美術展は、ドイツのフランクフルトにあるシュテーデル美術館が
改築工事をするにあたって作品群が貸し出されました。
主役はもちろん、フェルメールの「地理学者」でしょう。
作品の多くが女性を描いているフェルメール作品の中で、
たった2作品ある男性を描いた作品のうちの一つです。
ぜひ、見たいと思っていたのでとても嬉しいですね
ここ数年はフェルメール人気と相まって、オランダ絵画を特集する
美術展が格段に増えた気がします。
オランダ絵画は、聖書を題材にした絵画ももちろんありますが、
肖像だけにとどまらない人物画やフェルメールに代表される様な室内画、
ヴァニタスと呼ばれる静物画、そしてひとつのジャンルとして
認められる様になった風景画にも素晴らしい作品が多くあります。
今回も、人物画/静物画/風景画が同じ位の割合で出品されています。
ちなみに今回の出展作品は、ほぼ9割が日本初出展だそうです!!
では印象に残った作品を。やっぱりまずは…
ヨハネス・フェルメール「地理学者」
フェルメールは小さな作品が多い印象がありますが、
この作品はそこそこの大きさがあります(53x46)。
会場では、描かれている地球儀や壁の地図、持っているコンパスや
着衣などの解説を事前に見ることができます。
当時の地図も特別出展されていて、日本も(北海道は無いですが)
ちゃんと描かれていてとても興味深かったですね。
そして地味だけど、学者のふと思い立って顔をあげた瞬間と思われる様な
知的な雰囲気のある素敵な作品だと思いました。
女性が主人公の作品だと、ドレスの色だったり窓がステンドグラスに
なっていたりと多少華やかな部分もあるフェルメール作品ですが、
学者の部屋の落ち着いた雰囲気がとても気に入りました(*^▽^*)
レンブラント・ファン・レイン
「サウル王の前で竪琴を引くダヴィデ」
レンブラントらしい、気品があって威厳のある作品ですね。
サウル王とダヴィデは色々確執があって対立しているのですが、
(でもサウル王の娘はダヴィデの妻という関係!)
ある時怒ったサウル王が槍でダヴィデを壁に突き刺そうとするという、
実は緊迫したシーンの絵なのですね~
ちょっと神話風な雰囲気のする絵でもあります。
ヘラルト・テル・ボルヒ「ワイングラスを持つ夫人」
フェルメールの様な絵画ですが、実はその逆で、
この画家の作品がフェルメールに影響を与えたと
解説には載っていました。ナルホド~
まだ若い女性の様ですが、手酌でワインでしょうか…(^_^;)
アドリアーン・ブラウエル「苦い飲み物」
これはと~~~~~っても印象的な絵画ですね!
それにとても面白い瞬間を絵にしたものだなぁと思います。
苦さがこちらまで伝わってきて、思わずクスリとしてしまいます
モデルにされた人は、こんな後世まで顔が残ってしまうとは
まさか思わなかったでしょうね~
苦い飲み物とは、どんな味なんでしょうか。
ディルク・ファン・バーブレン「歌う若い男」
艶めかしくも肌を露出して歌う男性歌手…
どこかで見た様な構図の絵画ですね。
作者はオランダの画家ですが、見ての通り思いっきり
私の愛するカラヴァッジオの影響をモロ受けした作品なのです
こちらはカラヴァッジオ「トカゲに噛まれる少年」
カラヴァッジオはオランダには行っていませんが、
彼の作品の影響は当時のヨーロッパ絵画界でも
相当大きかったのでしょうね~
人物画が続いたので、オランダ絵画の真骨頂である
静物画もいくつかご紹介♪
昔はあまり好きではなかった静物画ですが、年を取ってきたせいか(?)
最近は観賞するのがかなり楽しみになったジャンルになりました。
ヤン・ブリューゲル(父)の工房
「ガラスの花瓶に生けた花」
私はお花に全然詳しくないので、この様なお花の静物画は
ただ綺麗だな~と思う程度なのですが、実は色々意味が
あるそうです。(勉強不足でスミマセン)
ちなみに描かれているお花の季節はバラバラな事が多く、
現実にはありえないんだそうです。
そして静物画といえば、Vanitas(ヴァニタス)と呼ばれる
種類の絵画が好きです。
ヴァニタスとは、"儚さ""虚しさ"などを題材にした絵画です。
大体、髑髏であったり、砂時計といった様なモチーフで表わされます。
今回もちょっと気に入った絵画があったのですが、
なかなか画像が探せなくて、部分的にしか見つけられませんでした。
ペトルス・ウィルベーク「ヴァニタスの静物」
ちょっと見えずらいですが、右側に髑髏があるんです。
髑髏=メメント・モリ(死を思え)という思想で、
なんだか心惹かれる題材なんですね~
いろんな絵画を見比べるのも面白いですヨ。
そして今回気に入った風景がコチラ!
アールベルト・カイプ「牧草地の羊の群れ」
実際の作品は、もっと金色がかっているというか、
もう少し明るい色彩なんですよ~
空の広さとか、透明な空気感とか、牧歌的で好きです♪
そして最後に…
え~、気に入った絵画ではないのですが、
どうしてもブログに書きたかった絵が一つ!!!
バーレント・ファブリティウス「自画像」
ちょっと誰かに似てませんか…???
顎の割れ具合といい、鼻の感じといい…
そう、あの人ですっ!!
マイケルに似てませんか~~??
いやぁ、絵の前で噴き出しそうになっちゃったんですどね(^▽^;)
ごめんなさいファブリティウスさん…
そして似ているといえばもう一つ。
今回の目玉のフェルメールの地理学者さん。
このお方に似てません???
素敵なリチャード・ギア様
ご異論がある方もいらっしゃるでしょうがご容赦くださいマセ(^_^;)
最近の美術展では、お土産売り場のあたりに
ガチャガチャが設置されている事が増えてきました。
今回もフェルメール作品のガチャガチャがありまして、
マグネットの方にチャレンジしてみました!
おひとつ300円ナリ
当ったのは…
「真珠の耳飾りの少女」でした~
来年、本物に会えますね
そしてBunkamuraザ・ミュージアムでは、
12月にまたフェルメール関連の展示会があるそうです。
2011年12月23日~2012年3月14日
「フェルメールからのラブレター展」
*手紙を読む青衣の女
*手紙を書く女
*手紙を書く女と召使い
の3点が日本へやってくるそうです!!
これはやっぱり、日本に居ながらにして全点踏破の日は
案外近いかもしれませんよ