今年も芸術の秋

になりました!
ということで、こちらの美術展に行って参りました~
「世界遺産ヴェネチア展 魅惑の芸術-千年の都」
於:江戸東京博物館
2011年9月23日~12月11日
(その後、名古屋・仙台・愛媛・京都・広島を巡回予定)
今回ピアニストの辻井伸行さんがテーマ曲をかかれています。
先日、BSで特集番組が放送されましたので、
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
船や川が大好きという辻井さん、ゴンドラに乗って
いつになくテンションが高そうな姿が微笑ましかったですネ。
カルパッチョ作「サン・マルコのライオン」
実は、用事があってお休みを取った平日の午後に
行ったのですが、結構混んでました。
最近は本当にどの展示会も混んでいますね~
しかも、客層の老若男女の年齢に偏りがないのです。
これは良い傾向じゃないでしょうか(‐^▽^‐)
さて今回の美術展は、副題に
「千年の都」とある様に
ヴェネチアの街の歴史を振り返る様な構成になってます。
絵画の他にもムラーノ製ガラスのシャンデリアや、
当時の衣装、金貨等々展示品もヴァラエティにとんでます。
ヴェネチアを訪れた事がある方は、より楽しめると思いますヨ。
(私は残念ながら行った事がないのですけれど…)
<<第1章・黄金期>>ではヴェネチアの成り立ちを紹介。
イル・ジョーヴァネ「ヴェネチアの眺望」
ヴェネチアは、干潟を埋め立てて発展した人工の街です。
今でもほとんど変わってないですよね。
長い期間かかったとはいえ、よくまぁこんなに大きな街を
人工的に作っていけたと思います。
ヴェネチアといえば運河。車はモチロン入れません。
私は観光コンテンツのデータ化をする仕事をしているのですが、
ヴェネチアはとても特殊な街なので、いつも泣かされてます

そんな事はさておき、やっぱりヴェネチアって
絵になる街だと思いますね~
ベッリーニ「総督ジョバンニ・モチェニーゴの肖像」
ヴェネチアはナポレオンに降伏するまで共和国でした。
実に歴史は1000年以上!
ドージェと呼ばれる総督が治めてました。
この肖像画は、色合いがとても美しいです。
私の大好きなボッティチェリと同時代の作品ですが、
この頃の肖像画は横顔がスタンダード。
とても威厳があって、素敵ですよね。
世は大航海時代で既にかなり精巧な地球儀が作られてた様です。
今回、コロネッリという方が製作した大きな地球儀が
展示されているのですが、これがとっても素敵なんですよ~
なんでもルイ14世に献上された品だそうなのですが、
レプリカがあったら欲しかったくらい気に入ってしまいました!
(でもこんな大きなのは置けないって!)
日本もちゃんと存在してましたよ!結構大きく描かれてました。
コロネッリ作「地球儀」
実は今回の展示会関係のサイトには写真が無かったので
執念でいろいろ探したのが上の写真なのですが、
たぶん同じ物だと思います…(違ってたらゴメンなさい)
こういうアンティークが部屋にあったらイイナァ~
(だからこんな巨大なモノは置けないって!)
<<第2章・華麗なる貴族>>
ルネサンス期に”ヴェネチア派”と呼ばれる流派があったくらい、
ヴェネチアでは華麗な文化の華

が咲きました。
絵画では、ヴェロネーゼにジョルジョーネ、
ティントレットにティツィアーノがそうでしょうか。
華やかな絵画が多くて、大好きです。
でも今回は、時代が少し下った18世紀の画家、
ピエトロ・ロンギの作品が中心になっています。
ロンギ「香水売り」
今回何作品かあるロンギの絵画の中でも
とりわけこの「香水売り」は素敵でした。
他のロンギの作品とくらべて少し画面が暗いのですが、
それがなんだか神秘的でとっても良かったです。
カーニヴァルの仮装をした貴族の衣装は、
現代のカーニヴァルでも見かける事ができますね。
絵画のほかにも、細かい絵付けの飾り皿の陶器や、
ムラーノ製のガラス製品、当時の衣装や小物は
とても可愛くて女性が喜びそうな作品群です。
<<第3章・美の殿堂>>
3章は絵画が中心です。
15世紀~19世紀までと幅広い年代の絵画ですが、
どれも色彩がとても鮮やかで素敵だと思いました。
リッチ作「ヴィーナスとサテュロスとキューピッド」
こちらは18世紀初頭の作品。
ヴィーナスの白い肌が艶かしいですね~
でも私が注目したのは左下に居る眠っているキューピッド。
この構図はどこかで目にした事がありませんか?
そう、愛しのカラヴァッジョ様の「眠るアモール」ですよ!!
(注・出展作品ではありません!)
さすが愛の女神ヴィーナスの息子・エロスだけあって
なんとも艶かしく眠っていらっしゃいますね~(笑)
こういう絵画は、きっと寝室などに飾られたのでしょうね。
カノーヴァもしくはランディ作「アモールとプシュケ」
数々の画家が題材としてきた「アモールとプシュケ」ですが、
あれ?この作品もどこかで見たことが…と思ったら、
こちらの彫刻でした!!
(注・出展作品ではありません!)
有名なルーブル美術館のアモールとプシュケ像ですね。
この彫刻はアントニオ・カノーヴァの作品ですが、
今回展示されている絵画もカノーヴァの作品ではないかと
解説にはありました。
絵画が先か、彫刻が先なのか?
絵画が先なら彫刻で3D化した、という事になりますね('-^*)/
そしてそして、なんたってスゴかったのがコチラ↓
ド迫力のティントレットですっ!!
ティントレットと彼の工房「天国」
実はこの絵は、ドゥカーレ宮殿の大評議会の間のために
描かれた、巨大壁画のための下絵なのです。
下絵なので細かい描写はありませんが、大きさも1.5m×3.5mもあり、
うねる様な画面の構成には圧倒されますね~
実際のドゥカーレ宮にある壁画は素晴しいんだろうなぁ。
そして、今回の目玉作品はコチラです↓
カルパッチョ作「二人の貴婦人」
この作品、残念ながら東京会場のみの展示なのですが、
今回が
日本初公開だそうですね。
ちょっと意外でした。
前に観た事があった気がしたので…
で、ファイリングしてある以前に行った美術展の記録を
調べてみたのですが、当然ながら見つけられず…
テレビ番組で特集していたのを覚えていたのかもしれません。
なんでも、この絵は家具の扉の部分に描かれていたもので、
上半分が切られて長年別の絵画として存在していたのです。
テラスの手すりにいる鳩の間にある花瓶と、
アメリカにある絵画の花の位置が符合してわかったとか。
面白いですね~
イタリアのヴェネチアにある絵とアメリカのロス・アンジェルスに
ある絵が一致するだなんて、なんというロマン

最近はダ・ヴィンチを始め、巨匠達の真作と
判断された絵画が相次いで発見されていますが、
きっとまだまだ古い邸宅や教会などには
知られていない絵画が沢山あるのでしょうね!
ちなみにこの絵画の二人のご婦人は、上の部分の絵画が
見つかるまでは、高級娼婦だと考えられていたようです。
でも絵画の中の寓意から、夫を待つ貴婦人であると
180度変換した解釈になったそうですよ!
作者のカルパッチョは、赤い色をよく使う画家だそうで、
手前のご婦人の衣装の赤は、深みがあって綺麗でした。
そして…
この美術展が開かれている
江戸東京博物館ですが、
もしもお時間があったらぜひ常設展示にも
行かれることをオススメします!!
東京の下町・両国にありまして、相撲の国技館のすぐ隣に位置します。
私にとってはほぼ地元のようなもの。
この建物が出来たとき、およそ美術館らしくない姿に、
正直「ナンジャコリャ?」という印象だったのです。
でもその名の通りに江戸の歴史がとてもよくわかるので、
外国からのお客様をよくご案内しました。
(ちなみに昔はここから隅田川の花火がよく見えたのですが、
いまは近くにビルが建ってしまって見えません…泣)
中には、日本橋や芝居小屋などの一部が実物大で
再現されていたりして、結構楽しいんですよ~
今回、実に7~8年ぶりに常設展示に行ったのですが、
体験ゾーンが増えていて、より楽しめる展示になってました!
ミュージアムショップで売っているお土産も、
江戸小紋の可愛い品が多くてオススメです♪