フジ子さんのファミリーコンサート | 長月式部日記

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さまざま思ふこと


フジ子・ヘミングさんピアノ

NHKが作成したドキュメンタリーをきっかけに大ブレイクしたピアニスト。
現在のクラシックブームの火付け役といっても過言ではないお方ですね。

あのドキュメンタリーは偶然見ていました。
(再放送だったかも…)
フジ子さんの自宅の下北沢のお家の中は、グランドピアノを中心とした
とても素敵なインテリアで、まるでヨーロッパのシャレたお家のよう。
そしてたくさんの猫ちゃん達がフジ子さんのピアノを聴いている…
淡い間接照明の中でピアノを弾くフジ子さんの姿が印象的でした。
フジコ~あるピアニストの軌跡~
このドキュメンタリーを制作したディレクターが、フジ子さんのスタッフと
たまたま知り合いだったことから製作された番組だったそうです。
その出会いがなかったら、今のフジ子さんはなかったのかも知れません。
人生って不思議です。

その後、あれよあれよと大ブレイク!!
CDも発売され、コンサートも沢山行われるようになりました。
フジ子さんの壮絶な人生を思えば、ご本人が言うように
この活躍は「ご褒美」なのかもしれません。
クラシックは大好きなのですが、批評できるほど聴いている訳ではないので
フジ子さんのピアノがプロ的にどうなのかは判断できませんが、
と~~っても印象的であるのは聴いた誰もが認めるところだと思います。

例えば、フジ子さんの代名詞ともいえるリストの「ラ・カンパネラ」。
超絶技巧の曲で、普通は超スピードで弾かれることがほとんどですが、
フジ子さんのカンパネラはスピードが遅くてゆったりしています。
これがなぜかクセになるんですヨ(;´▽`A``
もう、他の方のカンパネラは私は聴けなくなってます(笑)
フジ子さん曰く、

「ぶっ壊れそうなカンパネラがあってもいいじゃない!機械じゃないんだから」

開き直ってしまう(?)フジ子さんが、とても好きだなぁ…
わたしはこう弾く、という意志がハッキリしている方なのですね。
そこが、好き嫌いが分かれるポイントなのかも。


       ◇*◇*◇*◇

4月最後の30日、東京墨田区のすみだトリフォニーホールで
フジ子さんのピアノコンサートが開かれました。
実は、ここで開かれるコンサートはフジ子さんにとってちょっと特別。
なぜなら、主催がご親族が経営されている会社だからです。
大手が主催するコンサートとはちょっと違う雰囲気が漂ってまして、
ポスターも手作り感覚な、まさにファミリーコンサートです。
チケット代も、少しお安いと思います。
ジュラ紀まであと少し

フジ子さんのご親族?と不思議に思われた方の為にちょっとご紹介。
フジ子さんには、大月ウルフさんという実の弟さんがいらっしゃいます。
実はこの大月ウルフさん、我が実家のすぐ側にずーっとお住まいでして、
私は子供の頃からお名前を存じておりました。
なぜなら、彼が昔経営していたバレエ教室に小学校の同級生が入っていて、
バレエの発表会によくお邪魔していたからです。
ウルフだなんて面白い名前だなぁと思って印象に残ってました。
その後バレエ団は解散してしまいましたが、ウルフさんは俳優として
テレビドラマなどに度々出演されています。
だから、後にフジ子さんがブレイクして大月ウルフさんがフジ子さんの
実の弟だと知った時は、すっごく驚きました!!
我が実家の方ではお姉さんより有名人ですネwwww
現在はフジ子さんのサポートをする会社を設立されていまして、
地元に近いホールでのコンサートを開催されているのです。
(以上、ちょっとしたトリビアでした)

フジ子さんのコンサートに行くのは、今回で3回目。
初めて行ったのは池袋にある芸術劇場でのコンサートでしたが、
一度は生で聴いておきたい、という気持ちからでした。
その時、2度ビックリしたことがあります。
ひとつは、予定していた曲を変更して弾いたこと。
フジ子さんみずからが「○○はやめて、こっちの曲を弾きます」と
舞台から聴衆の私たちに説明されてから弾かれました。
それからもひとつ、「黒鍵のエチュード」という曲を弾いたとき、
冒頭で詰まってしまい、手が止まりました。早くいえば失敗したのです。
でも、悠然と一呼吸置いてから、もう一度始めから弾き直しました。
いやぁビックリです!!!Σ(゚д゚;)
プロの演奏家が弾き直す、なんてしたのは初めて見ましたからwww
まぁそこがフジ子さんたる由縁なのでしょう。
批判もされているでしょうが、私は人間的に味があって好きです。
だから一般の方に受け入れられる所ではないのかな~と。

2度目は母を連れて行きました。
母は、私のピアノの発表会を見たことはあっても、
プロの演奏家のコンサートを聞くのは初めてでした。
フジ子さんのCDは良く聴いていても、生演奏はやはり違った様です。
実は、コンサートの直前に母の実姉が亡くなっていたのですが、
その日はショパンの静かな曲が多く演奏されまして、それらの曲を聴きながら
色んな思いが浮かんできてしまって泣けて泣けて仕方がなかったと。
横にいた私も泣いてる母をみてビックリしました。
そういえばフジ子さんも前にインタビューで、舞台上でオーケストラのメンバーが
自分の演奏を聴きながら泣いている姿を見たことがある、と話していました。
フジ子さんの演奏は、そんな気持ちを呼び起こす何かがあったのでしょう。


そして今回のコンサートですが、7時開演で間に20分の休憩をはさみ、
なんと終了したのが9時半です。
仕事がなかなか終わらずに遅れてしまい、1曲目を聞き逃してしまいましたが、
残りはタップリ聴かせていただきました♪

ジュラ紀まであと少し
ジュラ紀まであと少し-100501_1324~01.jpg
(フジ子さん手書きのプログラム)

今回は力強い曲が多くてなかなか聴き応えがありました。
今までは小品の作品を聴くことが多かったけれど、
今回は「英雄ポロネーズ」や「葬送」といった作品も含まれてまして、
大熱演!といった感じでした。
細かく言えば、音を外してしまったり、飛んでしまったり、
素人の私が聴いててもアレ?っと思うことも多々あるのですが、
それがフジ子さんの演奏だから許せちゃいます。
批評家には許せなくても、です(笑)
いいんですよ、好きなんですから。

舞台にはフジ子さんが仲良くしているカーリーこと仮屋崎省吾さんのお花も。
だいぶボケボケですが、休憩時間に写メしてみました。
(席は3階だったので遠いいです…)
ジュラ紀まであと少し

全然わかりませんがあせる八重桜を使った大きなお花です。
最後には舞台にカーリーも出てきて挨拶されていました!
本当に仲が良いんですね。

フジ子さんのピアノを弾く姿を見て気がついたことがあります。
フジ子さんと、いわゆる大ピアニストの皆さんとの違い。
それは、弾く時の上半身の動きです。
ピアノは椅子に座って弾く楽器です。
ですが、最近のコンクールの映像などを見ますと、若い方などは
まるで椅子から飛び上がらんばかりに上半身が躍動していますね。
そして、陶酔しきって弾くその姿。
別にそれが悪い、と言っているのではありません。
ただちょっと、見ていて気恥ずかしくなってくる気がするのは私だけでしょうか。
(ジャズピアノの様なコンサートは別ですヨ)
フジ子さんも、もちろん手はまるで滑る様に鍵盤の上を動いていますが、
上半身は前傾を保ったまま余り動きがありません。
それは、「一生懸命にピアノに向かう」姿に写ります。
動きが無いのは年齢と言ってしまえばそれまでですが、
でもそういう部分もある意味一般受けする理由なのではないかな、
とフジ子さんの演奏を見ながら思ってしまいました。

フジ子さんが弾く曲では、代名詞の「ラ・カンパネラ」よりも
「ためいき」という曲の方が好きです。
その名の通り、メランコリーなメロディの静かな曲です。
(弾くのはとっても難しいそうですが)
それから最近弾き始めてくださったベートーベンの「テンペスト」第三楽章。
個人的にも一生懸命練習したことがある曲なので、大好きです。
フジ子さんのレーベルから出ているアルバムが合格ですヨ。
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フジ子さんのドラマも作られた事があります。
菅野美穂が主演で、お母様の役を十朱幸代が演じられました。
(ちなみに弟のウルフさんはウェンツ瑛士)
このドラマは菅野美穂の熱演もあって、とても見応えがありました。
もう一度再放送してくれないかなぁ。
フジ子・ヘミングの軌跡 [DVD]/菅野美穂,十朱幸代,野際陽子
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落ち着きたい時にはフジ子さんのCDを聴くのが
もっぱら私のお気に入りタイムです音譜