この記事は、2019年の東大入学式の、上野千鶴子さんの祝辞。
 
「頑張れば報われると信じれること自体が、自分の育った環境を準備し支えてくれた人がいた証拠だ」と言われています。
 
こういう格好良い大人を目指したいし、若い世代に何かを伝えられる大人になりたいと思う。
 
 
 
地中海性気候というのをご存知でしょうか。初冬から冬にかけて雨が多く、春から秋はとても乾燥している、という中学で習ったあれです。
 
5月のある日の昼間、GENOVAの気温と湿度は、こんな感じ。
 
 
 
気温21度
 
湿度15%
 
 
もうね、ここまで下がるとコンタクトなんてとんでもない。
 
保湿クリームも役立たずで、顔にラードでも塗らないとアジア人は肌がパリパリになりますよ、そりゃ。
 
まさにサハラ砂漠にいるような感じです。
 
 
こんな日は、煎餅とかポテチを放置すると、パリパリになりすぎて不味くなるという、日本の「湿気る」とは正反対の現象に遭遇できます。
 
地中海、恐るべしです。
 
 
子育てというのは、特に第1子の場合は本当に大変だと思う。実家が遠かったり、親しい友人がいないと尚更。小さな子供と慣れないお出掛けを公共交通機関でするとなると、一人では大変だし、それが妊娠中だったりすれば尚更で、そんな時はスマホで子供の気をそらせると、それだけで暫くホッとできる。
 
特に日本では周りの目が厳しいみたいで、イタリアに住んでいる身としては、日本のお母さん方が気の毒に思うことがある。
 
 
全ての子育て中のお母さんに読んでもらいたいと思った記事がこちら。この記事ではいわゆる「スマホ育児」について、スマホを子供に見せるのは「絶対悪」なんかではないし、スマホ育児が悪いという科学的な証拠は全く確立されてない、と言っている。
 
 
親の虐待とスマホからの悪影響、どっちが子供に悪いかは異論のないところだと思う。
 
であれば親の虐待につながるストレスを減らせるなら、スマホをむしろ積極的に使ってもいいのかな。
 
そんな風に周りが優しく見守るのも、社会貢献に繋がるのだと思う。

そう言えば、前に住んだ北欧では妊娠中のコーヒーも、1日1杯はOKだった。理由は制限が厳しいと母親のストレスが増え、結果子供に悪影響を与えるからだとか。
 
 
因みにイタリアでは周りがとやかくは言わないけど、おしゃべり好きなお陰でスマホより通話に夢中なお母さん方が多い印象。
 
 
先日GENOVAで開催された、「フォトマラソン」というイベントに参加してきました。
 
このイベントは、もちろんマラソンするわけではなく、1日GENOVAを歩きまわって写真を撮るというもの。
 
主催者よりテーマを与えられ、そのテーマに沿った写真を出品して賞を競います。
 
そのテーマが、下の写真の9つ。
 
 
1. もし目が話せるとしたら
2. 良き廻り合い
3. ターニングポイント
4. 小さく賢きもの
5. 味わいの色
6. 海からしか見えないGENOVA
7. (翻訳不能)
8. 旧市街
9. もうひとつの側面
(不馴れな翻訳なので悪しからず)
 
 
 
知人と町歩きも楽しかったのですが、GENOVA隅々まで歩いて、絵になる部分を探すのも色んな発見があって楽しかったです。
 
当日はあいにく雨でしたが、その分普段とは違う雰囲気が出て、新鮮な写真が撮れました。
 
新たな発見のGENOVAこちら。
 
海から眺めたGENOVAの絵
これは水族館横の桟橋を、水族館(Aquario)と熱帯園(Biosfera)の間を海の方へ行き、振り返った位置から撮った写真。
意外と盲点な場所なのか、観光客が少なくベンチに座ってGenovaの旧港(Porto Antico)をゆっくり眺めることができます。
 
 
 
ジェノベーゼソース作り機。
これは旧市街にあるパスタ屋・フォカッチャ屋さんのショーケース。
バジルを細かくしてジェノベーゼソースを作る機械が動いている様子を見れる。
Tazze Pazzeの並びにあってPorto Anticoにも近いが、今回初めて気付いた。
 
San Lorenzo教会の隅に彫刻された犬。
教会入り口の右側のライオンの裏にある、とても小さい彫刻。
言い伝えによると、教会の建設中大工さんに毎日会いに来ていた人気者の犬が、ある日ぱったり来なくなったとか。
その犬が死んでしまったと考えた大工さん達が、犬の冥福を祈って教会の隅に犬の彫刻を彫ったのだとか。
12−14世紀に建てられたことを考えると、その頃からイタリア人は粋なことをするなと感心させられた。
 
 
長い長い1日でしたが、久しぶりにGENOVAを探検して、新しい発見に気分良くビールが飲めた1日でした。
 
 
 
 

少し前のニュースで、EU内でのサマータイム廃止が決まったようだと聞いた。2021年からなので自分は恩恵を受けれるかわからないけど、これは朗報だと嬉しくなった。

思えば北欧に住んでた時は、夏と冬で昼間の時間が13時間以上も違い、日の出は夏だと朝の4時、冬だと9時だった。
サマータイムで1時間だけ変えても「屁の突っ張り」にもならない。それなのに健康上のリスクに加え、様々な手間ひまがかかるのだから、今回の廃止が北欧諸国(特にフィンランド)主導だったのも納得。


因みにイタリアのGENOVAでも、サマータイムのおかげで夜が暑く、マイナス部分が大きかったように思う。

夜の9時頃に完全に暗くなるのだが、そこから気温が下がって爽やかなるまでに数時間はかかる。
サマータイムがない場合は、夜の9時がサマータイムの場合の10時に当たるので、1時間早く涼しくなってくれる。子供が早く寝れるので、これは嬉しい変更だと思う。

イタリアの夏の風物詩、真夜中近くでも公園や海辺で小さな子供が遊んでいる風景が、サマータイム廃止ですこし変わるかも知れない。

どちらにしてもイタリアの人々は気にせず、夏を大いに楽しむと確信している。





少し前にイタリアで買った掃除機。
結構安いやつだったけど、吸引力もすごくて当座の滞在には良い買い物をしたと思ってた。


最近フィルターの掃除をしようと説明書を見たら、なんとも子供の教育に悪そうな描写が。。。





足でスイッチを踏んでる。。。。
靴のまま。。。



教育に悪いがな!!!!


この辺り、お国柄が出ますな。

アメリカでは机の上に、靴のまま足をのせる姿を良くみたけど、日本人の自分にはなかなか馴染めないこの辺りの習慣。


とりあえず娘達には見せないようにしよう。





私用で時々ミラノに行くことがあるが、いつもヒマを持て余すことになる。

もともと、都会より自然の観光が好きな上に、郊外出身で大都会ではストレスが溜まるタイプの自分。

観光客に怒られそうだけど、建物にも買い物にも興味がないから致し方ない。


という訳で、ミラノで試してるヒマ潰しの方法。

1. ちょっと豪華なランチを、すごくゆっくり食べる。ピーク時間を外して入るのがコツ。今まで試したのは、

  ラーメン味噌屋
本格的味噌ラーメンは最高の味。ただ、時間を伸ばして食べるのは難しかった。

  韓国料理のGaya
お手頃な価格の、韓国人(ぽい人)経営の韓国家庭料理。味は良くランチはキムチ等の小鉢も付くのでお腹いっぱい。


2. 博物館に行く
イタリアは美術館が有名だけど、ミラノには博物館(ミラノ市立自然史博物館)もあります。さすがにイタリア人しか見かけないけど、現代の生物から恐竜などの古代生物までカバーしていて、たった5ユーロで見ごたえがあり。夏場は、外より暑い区画があるけど、進むとエアコンの効いた区画もあるので注意。


3. 公園でゆっくり過ごす
ミラノだからって、わざわざ動き回る必要はありません。のんびりKindleを読んだり、近くで遊んでる親子連れを見てるだけで時間が過ぎていきます。中心部でも公園がいくつもあるミラノ、場所はGoogleマップですぐに見つけられます。


4. カフェでゆっくりする
ミラノも外に座ってゆっくりできるカフェが沢山あります。せっかくだからと、昼間からスプリッツ(Spritz)やビールを飲むのも全然ありです。自分が入ったのは、corso Garibaldiにある地元のカフェ。間違っても同じ通りのスタバには入らないようにしましょう・笑


5. 中古車屋さんに行く
子供が増えたので我が家は大きめの車を探してるが、小さい車好きなGENOVAで見つけるのは至難の技。ミラノは大きなバンタイプの車も多いので、次回は寄ってみるつもり。


6. ドゥオモ広場周辺でゆっくりする
ドゥオモ(Duomo=大聖堂)は街の中心でミラノ観光のメイン。もちろん観光客も多いけど、広場はそれ以上に広いので、そこまで混雑した印象はなかった。ジェラートでも食べながら、地べたや階段に座ってゆっくり観光客を眺めるのも良いかも。



 

久しぶりの更新は、生活情報から。



イタリアでは各個人が、「かかりつけ医」という医者を指定し、救急以外ではまずこのお医者さんに診てもらい、薬の処方をしてもらったり専門医への紹介をしてもらったりする。

(英語では、Primary care doctorとかHome doctorと言うらしい)

 


つまりどんな病気でも、(救急の場合を除き)まずはかかりつけ医に会うことがほとんど。このお医者さんとの意思疎通ができないと、非常に困ることになる。



そのためイタリア語のできない私たちには、英語の出来るかかりつけ医が必須であるが、Genovaで見つけるのは非常に難しかった。

 


今後Genovaで生活を始める方のために、英語のできるかかりつけ医を紹介したいと思う。ちなみに子供は小児科医(Pediatrico)という医者に付くことになるので、それも紹介したいと思う。

注意したいのは、イタリアの掛かり付け医は、病院ではなくオフィスのような所にいる。当然医療器具は聴診器程度しかなく、軽い診察・問診のみ。

また、毎日同じオフィスにいるのではなく、出勤場所が日によって変わるため、会える日がとても限られる。


 

大人用のかかりつけ医;

 Dr. Livia OPATOWSKI

 GENOVAの中心部、San Lorenzo通りにオフィスがあり、アクセスが良い。年配の先生だが、英語がしっかりと話せるし、結構融通が効くのもありがたい。San Lorenzoのオフィスには週4日勤務、それ以外のオフィスも街中にあるので便利。

 

子供用の小児科医:

 Dr. Paolo Cornaglia

GENOVA中心から少し歩いた、via Peschieraという通りにオフィスのある小児科医の先生。

年配で英語はまあまあ話をされる。この先生は、via Peschieraのオフィス勤務は週に1日、それ以外のオフィスは遠いため、とても便利が悪かった。



 どちらも人の良い先生で、英語の話せる貴重な先生でした。GENOVAセンターに住んでる、イタリア語の苦手な人にはお勧めです。


 

 

 

 

 

研究者はキャリアの中で、いくつかの研究室を渡り歩き経験を積むのが良しとされる。


この際の研究室の「正しい」選び方というのはなく、タイプによってメリット・デメリットがある。

先日国際学会で改めて痛感した、今の研究室でのメリットを通じて、研究室の選び方について少し考察したい。

 

 

今回行ったのは、参加人数1000人以上という、私の分野ではトップ規模の国際学会。

もちろん発表や展示は全て英語で、ノーベル賞受賞者を含め参加者にはビッグネームが連なる。

口頭発表は5−6箇所で並行して4日間みっちり行われ、ポスター発表も200枚ほどが2回と盛りだくさん。

私は今回2件の発表を申し込み、口頭発表とポスター発表の両方をさせて頂いた。

 

今回感じたボスの影響力を書き出すと、

1.自分の研究室から8人が発表を申し込み、全員が口頭発表に選ばれた。

2.1人は大講堂でノーベル賞候補者に連なっての発表だった。

3.2人が司会者に選ばれ、そのうち1人は若輩者の私だった。

 

補足すると、口頭発表はポスターよりもハードルが高く、日本の旧帝大クラスの教授もポスターの人が大半だった。うちの8人は半数が学生であり、「全員当選」は明らかにボスの影響力のお陰。

またこの学会で司会者は通常、教授や准教授クラスの人が担当し、若い人はほとんど見かけない。適任者がいなかったのか、重鎮の先生が2回も司会をされている中、なぜか経験の浅い私が選ばれたのは驚き。

因みに私は日本でも若く見られ、欧米ではいつも10才以上年下に見られるので、会場の方はたいそう驚いたことと思う。

 

 

ボスの影響力によって「七光り」のように自分の知名度が上がることは、大きな研究室に所属することの大きなメリット。研究室の大きさ・知名度で双方のメリットを比較すると、

 

大きな研究室によるメリット:

1.ボスの影響力により、自分の研究の認知度・自身の知名度が上がりやすい。

2.施設や機器など研究環境が整っており、研究を進めやすい。

3.既存のプロジェクトが多くあり、その派生として自分のプロジェクトを始めやすい。

4.様々な強みを持つ同僚がおり、多くはとても優秀で、力を集めて大きなプロジェクトができる。

ー>これには英語によるコミュニケーションが求められる。

5.知名度が上がると他の研究室への移動もしやすい。

6.自分の強みを多くのプロジェクトで発揮できるので、共著者として論文数が稼ぎやすい。

7.上記と関連して、短期間での論文発表がしやすく業績をあげやすい。

ー>逆に第一著者の論文が出しにくい場合も多い。

8.予算が潤沢な場合が多いので機器や試薬の購入などがしやすく、また研究費申請に割く時間も省ける。

 

 

小さな研究室によるメリット:

1.あらゆる事を自分でしなければならず、それゆえ色んな事に精通できる。

2.既存のプロジェクトが少なく、それゆえプロジェクト立ち上げ経験を積める。

ー>既成の概念が弱いため、自由な発想のプロジェクトが生まれる。画期的な研究は小さなグループから生まれると言われる所以。

3.上記の結果、自分のプロジェクトで第一著者として論文を出せる。

4.若いボスの場合が多く、ボスが個々の研究に積極的に参加し研究方針の指導を得られることが多い。

ー>大グループではボスに会う機会すら少ない。

5.研究費が少なく自分で申請をするため、申請書作成経験(と獲得成功すれば実績)が積める。

ー>大学の研究費削除が続くなかで、研究費獲得実績は貴重な強みとなる。

6.苦労を共にした同僚とは親密で長い付き合いができる。

ー>大グループの人間関係は比較すると軽い印象。

 

 

総括すると、大きなグループではリソースが整い、ゆえに「既存のレールに乗って」短期間に研究成果の稼げる場合が多い。逆に小さなグループでは新しいことを「立ち上げようとしている」ため、成果が出るのに時間や労力が必要だが、革新的な研究成果となる可能性がある。ただボスの性格や能力等に大きく影響されるので、研究室の選択は慎重に。後者はハイリスク・ハイリターンだと思う。

 

 

私の博士課程当時のグループはボス以外に3人の博士課程学生のみだった。自分のアイデアでプロジェクトを始めたり、色んなアイデアを出しながら同僚と研究を進めるのは充実していた。デメリットとして研究費の申請やプログラミングの勉強など、論文を出すのに時間がかかった。だけど研究者には、「自分のアイデアを一から練って、苦労しつつそれを試して形にする」事が非常に大切で、それを体験できたのは大きな強み。

今の研究室は30人以上の大所帯で、FPGAやGPUなどのプログラミングから生物試料作成まで、あらゆるスキルの同僚がいる。また色んな機器が転がっており、SLMでの補償光学や焦点可変レンズでの立体イメージングなど、色んなことを吸収できる。同僚は全て超優秀な人間で、色んなディスカッションにも花が咲く。逆に既存の研究トレンドを追っているだけの部分もあり、博士課程時代に花が咲いたクレイジーなアイデアは減った気がする。

 

という訳で、研究室選びには長短があり一概には言えないが、自分は両方の立場を経験できて良かったし、双方のボスには非常に感謝している。

 


ヨーロッパで生活して、先進的だと感じたことのひとつに、「食器洗浄機」があります。
最近のアパート・マンションでは、賃貸で付いていることが多いよう。

うちのアパートも据え付けのものが付いており、見た目はこんな感じ。四人家族でも2日以上は余裕でもつ容量。





駐在員として住んだ会社の賃貸マンションで使い始めましたが、これが便利で嫌いな料理の後片付けも気にならなくなったほど。

研究者を目指し始めてからは水や光熱費が気になって、主要なものは手洗いしていた時期もありました。


だけど、同僚から聞いた衝撃的な真実。

「手洗いよりも、食洗機の方が水道や光熱費が安く、そのため環境にも優しい。」


食洗機は日本ではまだまだ贅沢品で、標準装備の賃貸物件は少ないです。そんな状況から、


食洗機  =  贅沢品  =  環境に良くない


という凝り固まった図式が勝手に出来上がってました。その事実を聞いてからは、奥さんともども食洗機使いまくり。



その頃から考えると、外国暮らしも10年になりこっちの同僚と過ごすうちに、自分の凝り固まった考え方が柔軟になったと感じることがよくあります。
子供への対応しかり、実験でのアプローチしかり、そして人付き合いしかり。

日本での決まった毎日を送っていた頃と比べて、色んなことに急がず考えて対処できるようになりました。


将棋の羽生善治先生がテレビで、

新しい戦法に対処できるよう、毎日の行動をできるだけルーチン化しないように努力している

的なことを言われていましたが、その通りかも知れません。毎日の「問題対処を繰り返す生活」のお陰で、ちょっとづつ柔軟になれたのかも知れません。


同じことを処理するだけの、変化の無い毎日を送っていると、そりゃあ脳も活性化されず新しいアイデアも浮かばないでしょう。


対照的に、野球のイチローは毎日同じピザをお昼御飯に食べることで、できるだけ同じ状態・感覚を維持していたのだとか。
イチローのような「職人」は、同じことをどれだけ精密に繰り返せるかが大事で、そんな分野はまた違うアプローチが必要なのでしょう。


万人に合う方法は無いでしょうが、自分にはイタリアでの毎日の刺激が合っているのかもしれません。問題だらけのイタリアの日常に少し感謝です。