盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます。音量に注意してください。>
ルハン君の爪が一か所丸くなり、
動物病院で切ってもらうことにした。
以前、巻き爪の様になってしまいお世話になった。
早めに行こう。
久し振りのお出かけ。
かなり警戒しているが、
心細い声で鳴き始めた。
車が走り出すと、
ちらちら窓の外を見る。
流れる街は、彼の眼にどう映っているのだろう。
そして何を思うのだろう。
出かけるのは殆ど病院なので、
「嫌だなぁ~」とでも。
待つ間、全く周りの猫ちゃん、ワンちゃんに興味がない。
視線も合わせない。
どうしてだろう。
孤独かもしれないと、
友達を飼おうかと一度、ペットショップに連れて行った。
店のスタッフが猫ちゃんを連れてきてくれたが全く無視。
彼らにも色々あるのだろう。
動物病院の今日の担当は女医さん。
シャアもなく、おとなしく言うことを聞く。
すんなり終わった。
お気に入りなんだなぁ~
My One And Only Love · John Coltrane · Johnny Hartman
帰って来ると嬉しい物が届いた。
銀座千疋屋のアイスとソルベの詰め合わせ。
かなり昔の記憶なので定かではないが、
東京駅八重洲のデパートでアルバイトをしていた頃、
駅の地下にフルーツパーラーがあった。
確か千疋屋の店だつた気がするが記憶違いかもしれない。
何度か正職員の方に連れて行ってもらった。
メロンのジュースが美味しかった。
店の傍らの洒落た棚にメロンが並んでいた。
値段を見て驚いた。
その後、千疋屋に学生時代には縁がなかった。
ただ、銀座千疋屋という名前だけが頭に残っていた。
社会人になってから行ったことがある。
値段は覚悟の上で豪華なパフェを食べた。
パッケージも素敵だ。
「銀座」に「プレミアム」と続く。
なんだか食べるのがもったいない貧乏性(笑)
迷いながら始めに食べたのはマスカットのアイス。
マスカットの味が濃い!
カップを開けたら瞬く間に無くなった。
口の中にマスカットの風味が強く残っていた。
あ~美味しかった。
一日一個で8日間の贅沢。
盛岡食いしん爺日記としてブログを書いていると、
よく美味しい店を聞かれる。
グルメの舌ではないし、店や料理に纏わるうんちくも少ない。
その人の好みや食べる量も違うだろう。
ましてや懐具合も違う。
美味しくても雰囲気がそぐわないこともある。
銀座千疋屋のマスカットのアイスクリームを食べながら思った。
たいてい、高い物はそれなりに美味しいのだろう。
ただ、私には千疋屋への憧れと思い出があり、
口の中でマスカットの風味をより一層際立たせる。
おや?
何か食べていると必ず現れるルハン君が来ない。
きっと病院に行って疲れたのだろう。
猫達にもその日によって食べたい、いや後でということがある。
ゆっくり休みたいのだろう。
仰向けはリラックスの極みらしい。
贅沢なアイスでゆっくりした午後のひと時。