盛岡食いしん爺日記

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盛岡の老舗洋食屋と言えば、むら八と金宝堂。

金宝堂は、100年超え。

建物は変遷しても脈々とこの街で続いてきた。

凄いの一言。

 

 

 

 

Over The Waves · Pete Fountain

 

席も二つの種類があり、

オープンな感じと背中に仕切りがゆっくりできるテーブル。

いつもゆっくりの方に座る。

 

百年続く老舗。

関東大震災の頃だ。

その頃の盛岡は江戸時代の商家が建ち並ぶ中、

近代化が始まり、赤レンガ館(岩手銀行本店)、

もりおか啄木・賢治青春館(旧九十九銀行)などの建築が続き、

盛岡劇場も民間の力で建てられた。

その頃の近代化の波を思春期の宮沢賢治は見ていた。

人々は西洋の文化の影響を受けてモダンな服装にときめいた。

映画、雑誌など人々は大衆文化に浸りだした。

陸蒸気に驚きまだ自動車は珍しい時代で馬車が走っていたらしい。

盛岡劇場近くでは盛んに馬のセリが行われていた。

今の盛岡は、高層マンションが建ち並び道は車で溢れている。

50年前を想い起しても街の景観や人の暮らしは様変わり。

98歳の母を持つ友人がいる。

この変遷の時代を生き抜いてきた。

電話が登場し今やスマホ。

耳は遠くなったものの当たり前に使うらしい。

 

 

大震災や戦争を経て逞しく生きている人も多いわけだ。

一緒の人とそんな話になった。

 

そうこうしていると、その人の前にしょうが焼き。

あの醤油と生姜のいい匂い。

 

 

スープもシンプルながら奥深い味。

 

 

私は、金宝堂名物トンテキ。

おそらく昔と全く同じ味ではないのだろう。

それでも脈々と続いてきた料理。

甘くやわらかい豚肉といい具合の食感の玉ねぎ。

ほんのりとしてカレー風味のソースが食欲をそそる。

 

 

 

 

日本の肉料理にはご飯が大切だと思っている。

 

 

豚肉の甘味とはまた違い、

噛むほどにほのかな甘味を残して消えていく。

スープ、トンテキとご飯。

美味しい~

 

 

ゆっくりと満足の食事の後、

未来の話になったが、すぐに終わってしまったので会計して金宝堂を後にした。

ドアを出ると、階段の上に今の盛岡の街。

 

 

地下に下り、

金宝堂で百年の時を想い、階段を上っているうちに今に戻った。

 

朝、パンやランチにパスタなどを食べるが、

鮨、天ぷら、蕎麦など百年が経ち景観や日常が変わっても

食べ物は意外にあまり変わっていないのかも。

そんなことを想った金宝堂の夜。

 

 

 

 

 

 

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