盛岡食いしん爺日記
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4月の下旬のこと。
春めいた盛岡の中津川の辺りを歩いた。
水辺にカラス。
人間社会では厄介者だが、
よく見ると幼い子の様な歩く姿が可愛らしい。
羽も太陽を受け、虹色に輝く。
よく見ることもなく知らなかった。
All Of Me · Oscar Peterson Trio
この頃の緑は優しいが、
今の中津川は濃い緑の草が生繁っている。
擬宝珠のある中の橋の袂。
袂に、もう30年は過ぎた「くふや」がある。
十年ぶりぐらいに入ってみた。
変わらず余計な灯りもなく、静かだ。
昼時でランチ。
確か「くふや弁当」だったと思う。
料理は撮影してもよいと言われた。
ファインダー越しに並ぶ料理は奇麗だ。
器は、まげわっば。
存在感のある玄米ご飯。
とにかくやわらかく美味しい。
相当手間をかけているのだろう。
おかずも身体に優しい感じでいい。
鰤も飴色に輝く。
変わらない味だ。
一つひとつに手間暇をかけた料理をペロリと平らげた。
川縁を少し歩き、空腹を満たす。
あちこち、もっと歩きたくなる。
中津川縁に古くからある店のほかに、
新しい店も増え、ますます魅力的な場所になっている。
あの春の日から、もう夏。
夏至を過ぎ、これからは一日いちにちと陽が短くなる。
カンカン照りの日を避けて、
じっくり中津川縁を歩いてみよう。
変わらない物、新しい物と色々な発見を期待して。
盛岡市紺屋町5-14 上の橋東が袂 「くふや」 |