盛岡食いしん爺日記
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6月7日(土)、急に北国の盛岡も暑くなった。
翌日の日曜日、私にしては早めに雫石方面に出かけた。
といっても午後1時半。
今年初めてエアコンで車の中に冷風を入れた。
しかし、不思議だ。
たいてい25度の設定だが、
冬は暖かく、夏は涼しい。
繋温泉を通り、鶯宿温泉に向かう途中から、
丘が続く方へ。
エアコンを切り、窓を全開。
心地よい風。
空は夏雲。
遠回りする感じで鶯宿温泉の方へ向かう。
途中に看板が見えてくる。
くますけ工房と佐藤佑美術館の看板。
B&Bのほか、カフェでもある。
Curacao Doloroso · Jim Hall · Paul Desmond
車を停めて入口を見ると、
ジブリの世界に入ってしまった感覚。
樹々に囲まれ広々とした庭の方へ。
「こんにちは!」と小さく叫んだ。
「お~!ようこそ、こんにちは」と返ってきた。
久し振りに訪れ、わくわくしている。
まず。庭を案内してもらった。
広大な庭でもあり、農園でもある。
回りの樹々もそうだが、
自然をそのままに、
ブルーベリーや梅の木などが草の中から生え、
野菜も緑に埋もれそうに育てられていた。
むやみに人の手を施さないのがオーナー夫妻の考え方。
社会の喧騒を横目で見て自分たちの世界を追い続ける。
まず、自らが楽しむことを優先。
ウッドデッキのベランダへ。
うららかな陽射しのあたる小さなテーブルに案内された。
手焙煎、サイフォン珈琲。
たっぷり注いでくれる。
豊かな香りと深みのある味。
緑中での一杯。
おかわりもできる。
奥さんのクッキー。
これがサクサクでほどよい甘さ、美味しい!
鎌倉の味鳩サブレーならぬ、くますけ工房の「くまサブレー」(笑)
緑の炭酸水。
なるほど、回りの景色とピッタリ。
ここには、色々と銅の器具もある。
いい風合いだ。
息子さんは画家で作品を飾る場所もある。
ある方が所有していた本も受け継ぎ、
ミニ図書館の様な気の小屋も整理中。
この世界は、まだまだ進化中。
仕上げにエスプレッソコーヒー。
奥行きがある味で美味しい。
ここには、海外や関東など遠方からも泊まりにやって来る。
訪れた人の行きたい場所に連れて行く。
先日は、乳頭温泉に行きたいという海外の方を案内してきたそうだ。
楽しい話に笑い声が止まらない。
オーナーは、食いしん爺のブログを時々、読んでいるらしい。
先日、サラリーマンが管理職になり孤独の階段を上ることを書いた。
彼は、「孤独の階段を上り過ぎると頭が痛くなり高山病になるぞ」と言う。
確かに息苦しくなっていくだろう。
私は腹を抱えて笑った。
緑の中でだんだん陽が傾く。
気がつけば、時間は流れ4時半を過ぎていた。
心が穏やかになり、整ってきた。
また少し庭を眺めてくますけ工房を後にした。
喫茶店くますけ工房やま猫農泊B&B
岩手県岩手郡雫石町西安庭第37地割328
喫茶店くますけ工房やま猫農泊 - X