盛岡食いしん爺日記
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後、2週間ほどで休業に入る盛岡市八幡町の「SAKURA」。
また行った。
階段を上りながら、
マーボー麵を食べようと思った。
ドアを開け、席に着くなり「マーボー麵」と言った。
MILONGA - Astor Piazzolla
SAKURAに初めて来た時、マーボー麵を食べた。
そのことを思い出す。
八幡で店を開くと、
たちまち人気店になった。
色々あった様だがそれはともかく、
その日もしばらく食べられない味を求めて
お客さんが来ていた。
水餃子も2個頼んだ。
ここではいつも焼き餃子だったが、
初めての水餃子も美味しい。
湯気にのる山椒の香り。
飴色のマーボー。
ピリ辛のほどよい刺激が食欲をそそる。
辛味と旨味が一つになって美味しい~
夢中で食べる。
麻婆豆腐との出逢いは、
食べ物の中では私の食歴の中では浅い方だ。
初めて食べた時は、いい歳になっていた気がする。
母が作ってくれた記憶もない。
あれは、いつ頃だったのだろう?
そうそう、思い出した。
学生時代、小田急線沿線に住んでいた友達と食べた。
彼が、麻婆豆腐の美味しい店があると言い、
連れて行ってくれた。
町中華の感じの店で、刻んだ玉ねぎがたくさん入っていた。
四川風とは違い、少し甘めだった気がする。
思い出してすっきりした。
近頃、忘れることが多すぎる。
あれをしよう、これもしなくてはと、思うのだが、
あれもこれも忘れている。
子供の頃、宿題や持ち物を忘れた時は、
心身が凍りつく思いをしたものだ。
良し悪しは別にして今は、堂々としたもの。
思い出がスパイスになり、ますます美味しくなる。
食べ終え、会計しながら、
「6月中にまた来ます。」
と言い、次は何を食べに来ようかと、思いながら階段を下りた。
盛岡市八幡町
「SAKURA」