盛岡食いしん爺日記

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昨日、ちょっと久しぶりの直利庵へ。

西はマンション。

店の東にもマンションが建ったが、

マンションに囲まれても創業明治17年、

130年を越える歴史のある直利庵の存在感は変わらない。

 

 

入口が二か所。

宴席などや個室で食べる時は向かって右手。

 

 

仕事帰りに二人で来たが、そんな時は左手から入る。

 

 

 

 

7時半過ぎに入ると、

待たずにゆっくり食べられる。

ゴールデンウイークはかなり混んだことだろう。

 

 

二人でメニューを手に取りながら壁の張り紙を見る。

春らしい「わらびとしどけの煮びたし」を頼んだ。

 

 

美味しい!

口の中で、わらびとシドケが仲良くなる。

それぞれの味は、よくきいた出汁でやわらかい味になっている。

春を品よく味わう。

 

続いて「ウド」。

これも上品な味わいでいい具合の食感。

 

 

日本酒のあてにしたら、酒が進むだろう。

これはすっきりとした感じの日本酒でも、

芳醇な酒にも合いそうだ。

食べながら、そんな話で盛り上がる。

 

 

 

 

 

Love Castle.  Chick Corea

 

 

「冷やしのめかぶそば」

テーブルに置かれ、目から美味しさを感じる。

料理でビジュアルと香りは大事だと思う。
 

 

私は、その夜は原点に返って蕎麦をたらふく食べたかった。

大ざるにした。

 

 

細く繊細な蕎麦を漆黒の海苔が覆う。

美味しい!

 

 

直利庵の薬味はネギのみ。

私は、軽く一味唐辛子をふる。

厳選された鰹節で作られるかえし。

凝縮された旨味が詰まっている。

 

食べながら思い出したある料理人の話。

「旨味成分の濃い蕎麦つゆは、

そばを食べすすんでも薄まった感じがしないのです。」

そのとおりだと思った。

 


一気に食べてしまった。

 

 

つゆの残りに蕎麦湯を注ぐ。

湧き上がる鰹節の香り。

 

 

女将さん方に、

「今度は、オニオン蕎麦を食べに来ます」

と言って直利庵を後にした。

いつ訪れても店の人達は暖かい。

これも長く続く老舗の伝統なのだろう。

惜しむらくはタラの芽の天ぷらが完売だった。

次回は、新玉ねぎのオニオンそばと一緒にタラの芽の天ぷらだ。

 

「春はあけぼの、

ようよう甘くなりゆく新玉ねぎは、

心地良きそばに、

薄茶だちたる鰹節の細く絡みたる春は、

新玉ねぎのオニオンそば。」

  盛岡食いしん爺

 

 

 

 

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