盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意して下さい。>

 

 

盛岡の官庁街のマロニエ、西洋栃の樹の並木。

ついこの前の若葉は鬱蒼とした緑となり、

もう花を咲かせていた。

 

 

 

昭和32年(1951)~44年(1969)年頃にかけ、

内丸地区に官公庁団地として県庁、市役所や国の機関が集約。

詳しくは分からないが、

先進的な街づくりだったと思う。

今や中央通りを挟む街路樹は周囲の建物を覆い隠し空が狭い。

60年の時を超える年輪。

 

今、市では内丸地区の再整備策定を検討中。

案を否定するわけではないが、

街の未来が輝く様には思えない。

 

初めて見たのは中学生の時。

青空に聳える岩手県庁の絵を描いた。

あの頃、建物を遮る様な街路樹は目立たなかったと記憶している。

時代は流れ近年、街路樹が伐採されたり、

原型を留めないほど切られた姿を見かける。

勿論、倒木の危険や電線に影響を与える可能性もある。

植えた当時の人の思いを今の人が手をかける。

 

 

マロニエは、15世紀にウィーンで植樹され、

ヨーロッパの各地で並木や公園に植えられた。

パリのシャンゼリゼなどの様に。

そして、ウクライナのキーウのシンボル。

アムステルダムの屋根裏部屋に隠れて

暮らしていたアンネ・フランク。

その「アンネの日記」の中に、

小窓から覗いたマロニエを日記に書いた。

「寒さで葉が落ちても春にはまた緑になる」と。

マロニエは希望の象徴。

 

街路樹ひとつとっても、

当時の願いが込められているのかもしれない。

まちづくりに携わる人は、その歴史と思いを噛みしめて欲しい。

 

 

Almost Blue · Chet Baker

 

並木を走り抜け、ラジオ盛岡の収録に行った。

「猫の部屋」という番組。

パーソナリティは内澤さん。

お会いして打合せなしでスタジオ入り。

彼女はの引き出しは大きく奥が深い、

向かいに座れば、どんどん引っ張ってくれる。

楽しいお喋りになる。楽しいは「楽(らく)」と書く。

 

先日は旅行会社「トラベル・リンク」の

ネットラジオにも出させていただき、

わいわいと盛り上がり、つい私も調子にのってしまった。

 

彼女のリードであっという間に収録は終わった、

その後、たいてい珈琲を飲みに行く。

 

 

スタジオは啄木・賢治青春館の近くにあり、

そこから2、3分歩くと、

蔵のカフェ「茶廊車門」がある。

 

 

入口に飾られた写真。

当時の蔵の姿のままだ。

隣はモダンな洋装店だったと聞いた。

 

 

こんな空間として今もあることが嬉しい。

 

 

 

 

 

 

黒ゴマのアイスクリームと決まって深煎りの珈琲。

ほどよい甘さと丁寧に淹れられた珈琲がよく合う。

 

漆黒の梁や柱は、軽く百年を超す。

東日本大震災の時でも食器一つも欠けることはなかったそうだ。

あのマロニエの大樹を思った。

当然、木の性質もあるだろうが、

もし、伐採されても様々な形で使われて残ると嬉しい。

 

 

彼女は、収録後の打合せが終わるとやって来た。

座りながら、アイスクリームを見てにこっとした。

「さすが、甘党の食いしん爺」と目で言う。

軽く頷いて目で答えた。

番組は10数分なので、続きは車門で話す。

勿論、放送されては困る話も。

 

深煎りの珈琲を挟んで1時間と少し。

あっという間に過ぎた。

 

 

この後、少し街を散歩しようと思う。

 

 

 

盛岡市肴町

「茶廊 車門」

 

 

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