盛岡食いしん爺日記
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仕事が少し遅くなってしまったので手伝ってくれた人と遅めの夕飯。
長田町の岩手高校の東隣りにあるHITONOKIへ。
小さな公園を中心に数件の建物があり色々な店が入っている。
2023年の冬、一番早く開店したのが、
「盛岡じゃじゃ麺専門店じゃじゃおいけんHITONOKI店」と
「スープカレーハウスしっぽ盛岡店」。
しっぽは、8時頃でも十分間に合う。
HITONOKIには、そのほかにレストランや
癒しの空間「シェアサロン綴り人」もある。
綴り人は、古民家をリノベーションし、
中に幾つかの落ち着く空間がある。
リラクゼーションスペースになっていて店を持たなくても
シェアしてしたいことができる。
主催する人はまだ若い。
勝手な想いだが、若き経営者には共通点があると思う。
穏やかな雰囲気でもしっかりとした個があり、
自分なりの哲学を持っているが、ことさら語りたがる訳でもない。
人が自然に寄って来る感じがする。
ある会で同席した時のこと
名刺交換をした時、「以前、お会いしました」と言われ、
失礼ながらじっと顔を見ているうちに思い出した。
「今、どこで営業していますか?」
と尋ねたら、
「千葉さん、すぐ近くに時々いらしてます」と言う。
「しっぽ」の隣に「綴り人」があった。
<綴り人>
BOBBY VINTON-BLUE VELVET
メニューを見ながら、
一緒の人にそんな話をしていた。
しばらくして向かいに置かれたキーマカレー。
いい香りが漂う。
美味しそうだ。
私のキーマチキンカレー。
こんがり焼かれたチキンにはなかなかお目にかかれない。
早々に完売してしまうのだ。
久し振りに眼にしたチキンを見て嬉しくなる。
中は勿論のこと柔らかくジューシー。
スープカレーを染み込ませて食べる。
辛さはまだ初心者の段階ながら、私には丁度いい。
サフランライスもスープにつけていただく。
美味しい~
一日の疲れが消えていく。
美味しかったと会計。
お金とスタンプカードを出した。
「次回は、1食、食べられます」
思わず顔が綻ぶ。
財布には何枚ものカードがぎゅうぎゅうに入っている。
それを見て一緒の人が笑った。
クレジット系のカードは持たない。
もともとスタンプカードも使わなかったが、
数年前、トンカツで人気の老舗の洋食屋むら八で、
たまたま濃い緑のスタンプカードをもらい、
行くたびにスタンプを押してもらった。
何度も通ったある日、カードに空きがなくなった。
すると、「次回は1500円分がサービスです」と言われ、
嬉しくなった。
あれから、あっという間に財布はカードだらけ。
誰かの受け売りだが、
スタンプカードの始まりは古く、
1850年代に遡る。
間違って石鹸を大量に仕入れてしまった業者がいた。
石鹸と一緒にクーポン券を発行し、
ある程度溜まると絵画と交換したのが始まりらしい。
おそらく大量の石鹸を売り切ったのだろう。
今度、スープカレーを食べに来たら使うわけだが、
得した気分と、ちょっと気恥ずかしい思いで食べるのだろう。
なんて思った帰り道。