盛岡食いしん爺日記
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先月の下旬、
「ある地元の方がハンバークが食べたい」と言う。
では、と「ハレの日の陽食屋 むら八上田店」へ。
車の中で、その人に話した。
先日、放送関係に勤める人と話す機会があった。
「食いしん爺さん、県外からお客さんが来て、
盛岡でわんこそばと盛岡冷麺以外で美味しい物を食べたいと、
言われた時、どこに案内しますか。」
盛岡三大麺と呼ばれている「わんこそば、盛岡冷麺にじゃじゃ麵。」
これ以外で案内する時は、考え悩む。
放送に関わる人は情報量が多い。
話すうちに一致したのが、
「むら八」と「回転鮨 清次郎」だ。
ほかには、冷麺は食べなくとも焼肉もいい。
地元で当たり前と思っている店が、
実は県外の人が驚く美味しさだったりする。
勿論、ほかにも魅力的な店は沢山ある。
また、個人の嗜好にもよる。
盛岡のソウルフードの盛岡冷麺、じゃじゃ麵などは
暮らす人それぞれに好みの味の店に通う。
昨年、関西と関東の人を案内した時、
二人とも盛岡に泊まったので三食は食べた。
盛岡は魚、短角牛やラムなどの肉、中華料理、
イタリアンやラーメンなども美味しい。
そして、美味しい珈琲にもこと欠かない。
だから迷うのだ。
ハンバーグを食べたい人は、興味津々だった。
さて、むら八は、トンカツ屋というより洋食屋。
老舗の安定した味が楽しめる。
Song For My Father · Horace Silver
オリジナルのソースやドレッシング。
岩塩とごまもある。
メニューの後にキャベツが運ばれてくる。
好みのドレッシングをかけて食べる。
その人は初志貫徹でハンバーグ。
熱々の鉄板にのってやってくる。
老舗が誇るデミグラスソースがグツグツと
ハンバーグを包み込んでいる。
食べ始めた人は、
一見、濃厚そうに見えるがデミグラスソースがいいと言う。
ハンバーグとよくあうと、
背を丸める様にして黙々と食べ始めた。
私は、今は終わったが季節限定のグラタン定食。
ここに来て、メニューを見るうちに
トンカツの予定が変わってしまうことがよくある。
その日も上ロースのトンカツの予定だった。
このグラタンには、
小さく丸められたメンチカツが入っている。
それにフィレカツと海老フライ。
パンもつけた。
心が晴れるランチになった。
お茶を飲みながら、
向かいの人は「大満足です」とニコニコして話す。
確かに素晴らしいことが、
普段の暮らしの中で当たり前になっていて、
言われてみれば地元の誇れる店が多くある。
送りながら、
盛岡の食べ物の話で盛り上がったある日の午後。