盛岡食いしん爺日記
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盛岡の北西に広がる青山町やみたけの方には、
あまり行くことがないが、十年ほど前のある時期によく行った。
一緒に仕事をした人が暮らす街だったことや近くに印刷会社かあり、
何度も行った。
あの頃、みたけにある和カフェ「茶囲家」で打合せすることが多かった。
週に何度も行った。
昨年、数年ぶりに行ったが、訪れるのはそれ以来。
Count Basie - April In Paris
無国籍な雰囲気が漂う。
マスターの人柄も含めて小説の舞台にでもなりそうだと、いつも思う。
何気なく置かれたレコードのジャケット。
昭和の物が飾られていても何故か古さを感じない。
一緒のクリエーターの人は初めて。
店の中の雰囲気に驚きを隠せなかったが、
チャイと特製のシフォンケーキを前にすれば、
いつものペース。
たいていの人は、
初めてくると、「外観からは想像できない」と言う。
忙しい人なので、こういう場所で寛ぐのもいいだろう。
シフォンケーキにクリームが覆い、
普段に散りばめられたナッツ。
私は、プリンとエスプレッソダブル。
茶囲家のプリンは、甘すぎず大人の味。
打合せに行き詰まるとよく飲んだエスプレッソとプリンは、
とてもよい組み合わせだと自画自賛すると、
向かいの人が、
「なかなか大人ですね」と笑う。
シフォンケーキのナッツを見ていて思った。
私はナッツがとても好きだ。
なぜだろう?
子供の頃からバタピーが大好きで、
てっきりピーナツはナッツ類だと思っていた。
初めてアーモンドを食べた時、
これもピーナツの仲間だと信じ込んでいた。
中学生になってから、落花生が地中で育つと知り、
衝撃を受けたものだ。
今でも食べていると、
頭ではわかっていてもアーモンドやクルミと同類の様な気がしている。
そろそろ仕事に戻る時間。
彼女を事務所に送り、自分も仕事場へ。
「あっ!そうだった」
茶囲家に一つ忘れもの。
店の看板に「和カフェ 茶囲家」の後に「Psyche」と書いてある。
前に調べたがPsycheとは、
ギリシャ語で「魂」などの意味らしいがよく分からなかった。
次に訪れたらマスターに聞くつもりだった。
まあ、また今度の楽しみにしよう。
仕事場でパソコンに向かっていたが、眼が疲れてひと休み。
珈琲を淹れ、お菓子が何かないかと探したら、出てきたバタピー。
早速、珈琲カップの隣に袋ごと置いた。
きっと明日には空になっているだろう。
盛岡市みたけ3丁目
和カフェ 茶囲家 Psyche