盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意してください。>

 

あちこち出かけているうちに2時になる。

さて、ランチだ。

支那めん処「はすの屋」へ行こう!

スープがあれば4時ごろまで店は開いている。

濃紺の大きな暖簾。

これが、開店中の目印。

 

はすの屋は、奥さんが一人で切り盛りしていて、

取材はお断りの店。

ところが、ある売れっ子の芸能人がラジオで

美味しかったと話したことで、

そもそも人気なのに爆発的な混雑。

1年以上続いただろう。

並ぶ行列に常連さんも戸惑った。

 

 

 

ジャズ・ラグ「When You're Smiling」

 

近頃は落ち着いてきた様だ。

店の外にも待つ人はいない。

引き戸を開けると、また戸がある。

「こんにちは」

「あら、いらっしゃい!」

入口で食券を買う。

混みだした頃から券売機になった。

丁度二人いたお客さんが出て行く所だった。

転勤になり、しばらく来られないと言っていた。

 

 

店内の写真を撮ったあと、また2組。

2時というのに客が途切れない。

支那めんの券をテーブルに置いた。

 

数年前に突撃取材をしたのだが、

特別に許していただいた。

その時の本が盛岡食いしん爺の「もりおかじまん」。

お陰様で発刊し、増刷。

もう手元に本がなく、

在庫のある書店なども数少ない。

ありがたいことだ。

買っていたただいた一人ひとりの方への感謝を

忘れてはいけない。

 

 

盛岡は麺の街として「わんこそば」「盛岡冷麺」に

「じゃじゃ麵」が知られている。

蕎麦もじゃじゃ麺もあまり観光客の知らない店を掲載。

三大麺りほかにどうしても中華そばも紹介したかった。

麺シリーズのトップに「はすの屋」を載せた。

 

 

実は、この小さな写真の奥に座る客は私。(笑)

 

 

志那めんが出来上がった。

まず俯瞰で撮る。

 

 

次にカウンターに腰かけた目線。

美味しそうだ。

いや美味しいのだ。

 

 

チャーシューは、箸で摘まむとほろほろと崩れる。

口の中で溶けていくことを舌がしっかり記憶している。

 

 

 

 

始めにスープ。

「ん?」

コクが一層深くなった気がする。

透明感も強くなったかな。

 

 

続いて麺。

変わらずに美味しい。

いつものことだが食べ始めたら一気に完食してしまう。

 

 

食べ終わると奥さんが前に立つ。

空のどんぶりを見ながら言う。

「どうですか?」

「なんか、ますますスープが美味しくなった気がします。」

いりこを変えてみたらしい。

 

行列が絶えなかった頃の話になった。

ひとりで次々に志那麺を作り続け、

お客さんと話はできず、顔さえ見ることもできなかったそうだ。

スープが完売すると、

並ぶ客に頭を下げ、片付けと翌日の仕込みに追われた。

そんな日々が1年以上。

自分でもよく頑張ったと言う。

「いい経験になりました」と笑う。

先に逝ってしまった旦那さんと作り上げた味は、

ますます磨かれている様だ。

 

「美味しかった、また来ます」

「味が落ちたら言ってくださいね」

「はい」

と答えて立ち上がった。

もう、一杯食べたいと思いながら二つの引き戸を閉めた

 

盛岡市紺屋町

支那めん処 はすの屋

 

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