盛岡食いしん爺日記
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朝寝坊した。
あっという間に昼になる。
午後から体育館に向かった。
5時までバドミントン。
40代の人で、あまり試合に出ない人がいる。
「試合に出るより、練習の方が楽しいの」
かなりの実力者で試合に出れば勝ち進むのに。
でも、近頃は分かる気がしてきた。
バドミントンを始めた40代。
少し強くなると、
春は相方と市内県内を巡り毎週の様に戦った。
勝てばうれしく負ければ悔しい。
3年前に復活して試合に出てみたら、
いつの間にか、勝っても負けても心が揺れない。
練習ゲームは笑ってばかり。
あなたの家に帰りたい · Eddie Higgins · Scott Hamilton
その夜18時半から飲み会。
暮らす人が「桜山」と呼ぶ一角へ。
官庁街と桜山神社に挟まれた場所に100軒ぐらいの店が犇めく。
メインの路には鳥居。
両側の店とくっついて見えるほど近い。
古くからの店や新しく若い人が始めた店もある。
不思議に調和し、昭和レトロな雰囲気は変わらない。
この冬、また強力な寒波が来ている。
夜の風は身を切る様だ。
鐘楼のすぐそばの「808(ハチマルハチ)盛岡桜山」へ。
盛岡のライブハウス「Club Change」が営む居酒屋。
好きな店だ。
お通しはメカブ。
するりと喉を抜けていく。
この飲み会は月に1度か2度。
私だけがノンアルコールビール。
カツオがたっぷりの野菜と出てきた。
美味しい~
続いてワカメのしゃぶしゃぶ。
ネギと豆腐も。
鍋に浸した瞬間、濃い緑色に。
みんな飲みながらよく食べる。
あっという間に4人の胃袋に収まっていく。
誰かが頼んだレバーモヤシ。
これもいい。
いよいよ主役の岩手鴨のセリ鍋。
甘味を感じる鴨とセリ根のシャキシャキ感がたまらないのだ。
大皿がテーブルに並ぶと、あがる歓声。
先にあぶらふを入れ、次にセリ根。
煮立ってきたらセリの茎。
立ち上がるセリの香り。
さあ、食べよう!
鴨肉は、3度しゃぶしゃぶすると、食べごろ。
今は鍋の季節。
あれこれ鍋の話などで盛り上がる。
3人前にしたが、あっという間に空になった。
刻んだニラが山の様にのった豆腐。
明日は元気になりそうだ。
話題は食べ物の話ばかり。
肝心の街づくりの話題は何処かへ置き去り。
胃袋も落ち着きほろ酔い気分。
でも、続きがある。
北山の多くの寺院が並ぶ辺りにある老舗の製麺屋の「赤喜」。
808では鴨鍋の〆に登場。
セリと鴨の旨味の詰まった鍋の汁。
これにつけて食べるそばは最高!
もりそばを2枚頼んだ。
飲み放題のコースで存分に酒を飲んでは食べ尽くした。
この飲み会は、いつもよく食べる。
まるで「食」の会だ。
食べ物の話題は尽きない。
帰りがけに店長さんと話した。
「この間はすいませんでした」という。
「いえいえ、そんなそんな、今日食べたから満足です。」
先日来たら満席だった。
「好評で何より」というと、
混む時は混み、そうでもない日もあるそうだ。
最近はなかなか客足も読めない様だ。
この頃、色々と食材などが値上がりして大変らしい。
皆で美味しかったと話して808を後にした。
外は寒いが、誰かが「もう一軒」というに違いない。
次はきっと色々な話になるだろう。
鴨鍋で温まった身体で桜山を彷徨い出した。
「808盛岡桜山」