盛岡食いしん爺日記
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先日も温泉は鶯宿方面へ。
雫石の街外れを走っていると、
白鳥の鳴き声がする。
どこからか飛んできた様だ。
ゆっくり車を走らせる。
お~
いたいた!
そっと停車し、急いでカメラのレンズを望遠に。
暖かくなってきた風。
白鳥の白い羽がめくれる。
薄くてふわふわに見える。
風になびく羽を見たのは初めて。
夢中で嘴を田んぼの中に突っ込んでいる。
いったい何をついばんでいるのだろう。
少しガサガサしている雪の上を歩いている。
足は真っ黒。
ゴムの長靴の様だ
薄いグレイの羽がまだ残る白鳥も。
みんな貪欲に何かを食べている。
北帰行に備え、
かなりの体力が必要なのだろう。
猫との暮らしを始めてから、
小さな命を見る目が違ってきた。
前であれば、ただ美しいと思い、
写真を数枚撮れば走り去っていた。
今は、姿や動作をよく見る。
そして、健やかに生きて欲しいと願う。
少しは優しい人になったかも。
五条院凌「薔薇は美しく散る」
その夜、
久し振りに会う人と待ち合せ。
近頃、会う人達は、食いしん爺を気遣ってくれる。
ランチや夕飯を食べながらが多い。(笑)
ありがたいことだ。
私は、「トリュフ風味のキノコクリーム、生ハム添え」。
このソースは、キノコが少しペースト状にされトリフ風味。
生ハムは言うことなし。
その日一緒の人は、
「白金豚ソーセージと彩り野菜のジンジャークリーム」。
甘味のある白金豚のソーセージにジンジャークリーム。
もちもちの生パスタと、何といっても美味しいソース。
ここに来ると、二人ともパンも頼む。
ソースを残らずパンにつけて食べないと気がすまない。
一緒の人が、
「ソースを持ち帰りたいぐらい」
とニコニコ。
食べ終えて仕事の話は10分。
白鳥を見てきたと話すと、
毎日の様にV字編隊が飛んで行くと言う。
確かに夕方の空に見かける。
南の方から飛び立つのだろうか?
そろそろ会計しようと立ち上がる。
帰り道で、なんだか「渡り鳥になりたい気分だ」。
と言って笑った夜。