盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
雪を纏った岩手山。
冬は一層神々しい。
<音楽が流れます、音量に注意>
雫石町の風光舎に着いたのは4時過ぎ。
ラストオーダーは4時半。
何とか間に合った。
アプローチには、だいぶ雪が積もっていた。
薪ストーブのやわらかい温もり。
4時というのにほぼ満席。
カウンターだけが空いていた。
奥様が、
「どうぞ、カウンターへ」
心地よい微笑みの案内。
おっと、本物かと思った。
一緒の人とメニューを見ていると、
なんと、カタスミのベーグルがあった!
「お~」
「へぇ~」と歓声。
勿論頼んだ。
コーヒーを淹れるのを眺める。
そしてカウンターのいいところ。
丁寧に優しく注がれるお湯。
立ち上がる香り。
オーナーが珈琲を淹れるところを撮らせてもらった。
東京のカフェバッハで修業。
焙煎は勿論、ここで飲む美味しい珈琲も人気だ。
大好きなケニア。
雑味なく香り高い。
爽やかな酸味と優しい苦味。
喉ごしに感じる仄かな甘み、とても美味しい。
いうことなし。
一緒の人は、珈琲を飲んできたと、
珍しく紅茶。
香りを楽しんでいた。
満足そうな横顔。
カタスミのベーグル。
西和賀にあるB&B。
ベッド&ブレックファースト。
素敵なオーナー夫婦うが営む一室だけの宿。
今頃は、深い雪に包まれ、静かだろう。
一度、泊まってみたいと思っている。
そこのベーグルが美味しい。
噛むほどに滲んでくる甘味。
いくらでも食べられ、
飽きがこない美味しさ。
風光舎もカタスミも素敵なオーナー夫婦。
繋がっていることを初めて知った。
「ご存じなんですか?」
と奥さんに聞かれ、
「ベーグルが好きで何度か買いに行きました。」
「そうでしたか。」
冬の終わり頃、
スノーシューを履きガイドしてもらつたことも話した。
人と人の繋がりの輪に自分も入ると、嬉しくなる。
一緒の人が行った。
「こんど、冬の西和賀を見てみたい。」
この人もまた輪に入るのだろう。
最後の客になり、風光舎を後にした。
林を見ていたら、思い出した。
父が描いた絵が何枚か残っている。
その中に冬の林を描いたものがあった。
雪の中に葉を落としたた樹々。
それだけの絵だった。
父も風光舎やカタスミの様な場所を気にいったことだろう。
風光舎は十数年になるが、
もっと昔からある気がしてならない。
短い時間だったが、
心が落ち着くひと時だった。
コーヒー焙煎 風光舎
岩手県岩手郡雫石町長山堀切野8-7
TEL&FAX:019-693-4151
営業時間:10:00〜17:00
定休日:毎週木曜日・金曜日
(祝祭日の場合は営業致します。)
※冬季は変則営業になる場合がございます。