盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意してください。>

 

年の瀬、花巻市の大迫を訪ねた。

ある人に逢うためだ。

家の前でひろってランチ。

 

 

 

 

 

 

 

 

2人が一致した秀華楼の五目あんかけ焼きそば。

 

 

 

You Don't Know What Love Is · Chet Baker

 

 

小さな店のカウンターと二つのテーブルは満席だった。

陽射しがほんわかするので待つことにした。

「すぐ裏手は川ですよ、早池峰が見えます」

歩いてすぐ川で確かに見えた秀峰早池峰山。

 

 

 

 

 

その人は、関東から花巻にやってきた。

地域おこし協力隊として。

花巻を選んだ理由は、宮沢賢治。

3年を経ても花巻に残った。

「賢治文庫」を開いたり、

働きながら活動を続けている。

賢治の研究者ではなく賢治好きの人と繋がりたい。

一言で言うとそんな感じだと、

私は勝手に思っている。

彼女に望遠をセットしてカメラをあずけた。

 

 

店の戻ると、

奥さんが出て来て

「寒いところ、すいませんね」

あともう少しだ。

 

 

正月を迎える飾り。

松と鯛と昆布だろう。

こういう時節の飾りが、よく似合う町だ。

 

 

 

数分して、ぞろぞろと人が出てきた。

みんな満足げだ。

「お待たせしました、冷えたでしょう」

 

彼女がもう一つ食べたかった餃子は売り切れ。

五目餡かけ焼きそばは、ここの人気メニュー。

 

 

軽く焦がした麺。

ほのかに甘さを感じる餡は、

具材と麺をしっかり纏める。

美味しい!

 

 

 

久し振りに会った。

今年は色々とあった様だが、元気だった。

美味しい焼きそばを食べながら、互いの近況を語り合う。

 

綺麗に完食。

奥さんに、

「相変わらず、とっても美味しかった」

と言うと、ニコニコしていた。

「ブログにのせていいですか?」

と聞くと、

「いいですよ、みなさん、どんどん写真を撮っていきますよ」

 

少し町を歩いた。

 

 

高鑛菓子舗でお菓子を買うことに。

以前、店の方から昔の話を聞いた。

大迫は、盛岡と遠野を結ぶ宿場町として栄え、

周辺に金山もあった。

商家では金を掘る人たちを大歓迎。

家に招き、新しい草鞋を渡した。

後で古い草鞋を洗うと金が混じっていたという。

 

江戸中期に釜石付近に外国船が漂着。

船にフィリピンの「葉たばこ」の種子があり、

大迫で栽培されることになった。

当時、日本では大迫だけで栽培された希少な葉で、

刻みたばことして江戸などに出荷。

火持ちが良く、口荒れしにくいので、

江戸の花魁たちに喜ばれた。

金山と葉タバコで財を成した商家では

競うように高価な雛人形を飾った。

子供達は「お雛さん、おみせってくなんせ」

と家々を回った。

今も続く、雛祭。

 

高鑛菓子舗は、大迫で、

明治中期に近江商人だった初代が銘菓「元祖えんしゅう焼き」を謹製。

その後、平成に入り15年にさらに充実し「峰の山河」とした。

今も一枚一枚、丁寧に焼き上げる。

胡麻が香ばしく餡子が入っていて美味しい。

 

 

餅も並んでいた。

注文していた餅をとりに来る人、

お菓子を買いに来る人で賑やかだ。

久し振りで来たと歓迎され、

「コーヒーをどうぞ」と言われたが、

明らかに商売の邪魔になる。

買い物して早々に店を後にした。

 

彼女の家で、

色々な話をしながらおやつ時間。

コーヒーを淹れてもらい、

高鑛菓子舗のシュークリーム。

これが美味しい。

 

 

 

 

気がつくと予定より1時間も長居していた。

今年は大迫で年を越すそうだ。

「良いお年を」で車を走らせた。

 

パソコンを開いて買ってきた「峰の山河」を出す。

 

 

あ~美味しい。

2枚食べてしまった。

なんだか、もう今日は何もしたくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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