盛岡食いしん爺日記
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今年も後1週間。
秋が深まったと思ったら、
あっという間にカレンダーは残り1枚。
残った仕事を片付ける。
あと少し。
手伝ってもらった人と夕飯。
車に乗り込みエンジンをかける。
グゥーンと高まるエンジン音。
ちぢこまって暖まるのを待つ。
まあ、いつも適当なところで発進。
「もう、一日いちにち日が長くなり出してるんだ」
実感はないが確かに冬至も過ぎている。
その夜は本町の橋本屋本店へ。
創業400年。
元々は、中津川に架かる擬宝珠のある上ノ橋の袂にあり、
それで橋本屋。
蕎麦屋は、年越し蕎麦の準備が
始まっているのだろう。
年越しにそばを食べるのは江戸時代から。
細く長いそばに長寿を願い、
切れやすいので良くないことや
苦労を断ち切るなどの意味があるらしい。
何となく年越し蕎麦の張り紙は老舗がよく似合う。
クリスマスの飾りつけ。
金色の紙に包まれた可愛らしいプレゼントまで。
A Lovely Way to Spend an Evening · Eddie Higgins
盛岡の老舗の蕎麦屋で、
何軒か冬だけ鍋焼きうどんが食べられる。
そして夏は冷風麺。
想えば少し不思議だ。
食べ終わって周りを見ると、
半分ぐらいは客が入れかわっている。
店の人たちも忙しそうだ。
会計してサービス券をもらう。
これで20枚、次は300円引きになる。
なんか嬉しい。
秋田の男鹿半島、鯛の石焼。
下北半島のつけねの漁村の店のイカ刺し。
大館のきりたんぽ。
秋田の佐藤養助商店本店向かいの天婦羅。
乳頭温泉の黒湯の山の芋鍋と岩魚。
次々と浮かんでくる美味いしもの。
みちのくの冬を巡りたい。
なんて想う帰り道。
やはり私は食いしん坊が年を重ねた「くいしん爺」。