盛岡食いしん爺日記
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美味しいりんごを求めて。
りんごの丘の「mi cafe ミ カフェ」へ。
紅葉が始まっていた。
絵の様な真っ赤なりんご。
カフェに向かう階段。
Route 66 · Beegie Adair
上りながら振り返る。
盛岡の街と岩手山の霞んだ稜線。
今日は暖かく、穏やかに晴れわたる。
小春日和だ。
坂を上っていると、自然に視線が足元を向く。
立ち止まって空を見上げる。
行くまでも楽しい。
丸太に陽があたり暖かそうだ。
頑張って生きているが、羽の陰に儚さを見た。
蜂は忙しい。
ドアを開けると、
体によさそうなりんごのいい匂い。
どれも袋に詰めたくなる。
この陽射しだったらテラス席でもよさそうだった。
美味しい時間の始まり。
いい日に来た。
オーナーの娘さんの作るパフェ。
今日は、ソフトクリーム、ホイップクリームとりんごの共演。
シナモンがたっぷり。
食べ始めてからスプーンを持ったままだ。
ひと休みしようかと思うと、
底の玄米フレークの食感。
とてもバランスがとれている。
今年の夏に食べたカシスのパフェ。
これも絶品だった。
<夏の写真・カシスの時期だけ限定のパフェ>
カフェオレにのるのは皮で作ったりんご。
りんごを袋に詰め、その日に置いてあった舞茸ご飯に洋梨も。
「洋梨は、しばらく置いてから食べてください」
「はい」
「完熟の見極めはお客さんにお任せです」
娘さんの説明も小気味よい。
会計していると、
「気がつきました?」
「えっ?」
「いつも千葉さんがお座りになるのは北側の窓際の席ですよね。」
「はい」
「この前、ちょっと席替えしたんです」
そうか、東の窓際に座ったが、なんか体に馴染んでいた。
場所は違っても同じテーブルに座っていたのだ。
「今日もパフェ、最高でした!」
というと、爽やかな笑顔がかえってきた。
楽しみを詰め込んだ袋を抱えてミカフェを後にした。
蜂は、まだ花を飛び回っていた。
辺りを気にせず夢中だ。
家に帰り、秋の夜長に味の違うりんごを楽しんだ。
いい感じに酸味がきいたもの。
果汁がたっぷりで甘いもの。
サクサクと食感がいいもの。
さて、後は少し本を読もう。
今宵は、これ。