盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
朝から向かっていたパソコンの文字がぼやける。
窓を開けた。
小雨はいつの間にかあがり、青空。
時計は午後3時半。
少し気分転換。
そうと決まれば体が機敏に動く。
車のキーをポケットに。
トレーナーを持って車に乗り込んだ。
あっという間に色づいた街路樹。
明日にでも葉を落としてしまいそう。
巡る季節の早さについていけない。
Dream - The Pied Pipers & Ernie Felice Quarte
行く先は決めている。
10分ほど走った。
上田の「ちひろ菓子工房」に到着。
通行量の多い通りに面しているが、静かだ。
まず、小さな庭を見て回るのがルーティン。
この庭が喧騒を忘れさせてくれる。
「千葉さん!」
店先にオーナーが立っていた。
「少し庭を見せてください」
「ゆっくりどうぞ」
アプローチには手摺や小さなタイルのガイドの線。
木曜日はお休みのケーキ。
3時まで焼き菓子などを並べる。
今日はシュークリームもあったらしい。
「木曜は半ドンなんです」
久し振りに聞いた半ドン。
もう店仕舞いの最中、
「いいですよ、休んでいってください」
甘えて15分だけと決め、奥のカフェへ。
100年以上も前に建てられた古民家をリノベーション。
とても落ち着く空間だ。
上田小路ブレンドとレモンのドーナツ。
爽やかなレモンの風味。
ひと休みに来てよかった~
上田小路ブレンド。
雫石のAURORACOFFEEROASTERSの豆を使っている。
オーロラコーヒーの焙煎する心地良い酸味と甘味。
そしてレモンのドーナツ。
庭を眺めながら寛ぎのひと時。
オーナーのちひろさんともゆっくり話ができた。
ちょうど庭の手入れをしてもらったばかりだそうだ。
ブルーベリーの木も植えたとのこと。
季節を感じ、素材の味を考えてケーキなどを焼く。
大変なこともあるだろうが、
楽しんで作っている様に見えてしまう。
そうそう、この方が「温泉は暮らしの一部」と言った。
よく使わせてもらっている。
そう言えば先日の地元紙に載っていた。
高校生が岩手大学の農学部の畑で収穫したブルーベリー。
これを使ってチーズケーキを作り、文化祭で販売した。
ちひろ菓子工房にも並べて完売。
彼女が協力していた。
カフェで若い人たちが相談しているのを見たことがある。
自身も発見があり楽しんで教えている様だ。
あっという間に過ぎた15分。
十分寛げた。
なんだか視界の輪郭がくっきり見えてきた気がする。
さて、仕事をしなくては。