盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意してください。>

 

ほかのテーブルの話声。

「もう10月、きっとあっという間にクリスマスだよ。」

そこだけ聞こえてきた。

一緒に夕飯を食べていた方が顔を上げた。

「確かにね、早いなぁ~」

頷くと、「毎年早くなる、早すぎだよね」

また頷いた。

日毎、暮れるのが早くなると、少し淋しくなる。

時節を感じられるのは、ゆとりのある暮らしになってきた証かも。

お互い、忙しく働いてきた話になった。

「失敗と成功、どっちを思い出す?」

ふいに聞かれて瞬き。

「失敗した方かなぁ~」と答える。

「オレもだよ、でもさ、もうたいてい笑い話」

そうだが、思い出してまだ傷跡が消えない事もある。

夜に何かの拍子にふと浮ぶ事がある。

色々な話をしながらゆっくり食事が出来る盛岡駅前「金宝堂」。

 

 

大正時代(1924)の創業で100年の歴史を誇る老舗。

駅から開運橋に向かう道の地下にある。

 

 

 

 

 

Merry Christmas Darling · Carpenters

 

その方は軽めにハンバーグサンド。

前にも食べたことがあり、美味しかったそうだ。

 

 

「そうそう、この味」とにこにこ。

美味しそうだ。

 

 

私はハンバーグのセット。

 

 

無性に食べたくなることがあるハンバーグ。

 

 

 

 

 

 

肉の旨味とじっくり煮込まれて作るデミグラスソース。

 

ハンバーグの歴史は明治、大正にまで遡るらしい。

しかし、記憶にあるのは、1960年代のレトルトハンバーグ。

マルシンのハンバーグだ。

よく同じクラスの子の弁当に入っていた。

あれは羨ましかった。

自分の弁当を飾った記憶はない。

家で食べたのは、だいぶ後の話。

大人になった頃にはハンバーグはファミリーレストランの主役だった。

懐かしさを感じ、思い出の多い料理だ。

 

老舗の洋食屋金宝堂は、トンテキで知られているが、

ハンバーグなども人気。
 

 

 

焼肉、ハンバーグやトンカツはご飯がすすむ。

日本では、ほかほかのご飯とあう肉料理が好まれる様だ。

 

 

 

二人で色々な話をしていたが、

ハンバーグの傍らのスパゲッティの事になった。

脇を固めていると嬉しくなる。

ナポリタンも弁当に少し入っていると嬉しかったと、向かいの人。

どうも、自分にはその記憶もない。

魚料理の好きな父のせいで、弁当は和の色が濃かったのだろう。

鶏のから揚げも見かけなかった。

「食べ物の話は楽しい」という事で話が纏まった。

 

 

会計しに行く時、並んで写真を見た。

 

 

100年前、この地でお菓子屋から始まったらしい。

3代も4代も続くのは凄い事だ。

戦争があり、最近ではコロナ。

とんでもない社会の荒波を乗り越え100年。

 

 

店を出て、一緒の方がポツリと言った。

「人も100年近くも生きてくれば、時代の変遷見てきたんだなあ~」

歩き出しかけて「長く生きてきた人の話を聞くのも大事だな」と続けた。

それが心に残った夜だった。

 

 

 

 

 

 

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