盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
みちのくは秋祭り。
あちこちの町で山車が練り歩く。
盛岡の街を彩る8台の山車。
日中は仕事。
午後5時に盛岡を出て花巻に向かった。
花巻の友達二人と夕飯。
街の中心は混んでいるので郊外のイタリアンレストラン「イル・クォーレ」。
スープはミネストローネ。
野菜たっぷりが嬉しい。
ジェノベーゼを食べる人。
バジルソースと地元の野菜。
私は自家製パスタのホロホロ鳥とマッシュルームの煮込みソース。
今や花巻のブランドホロホロ鳥をじっくり煮込んである。
自家製の手打ちパスタは太め。
美味しかった。
食後にピーチサイダー
Only Time エンヤ
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店を出るころには、家族連れやカップルなどで席がだいぶ埋まっていた。
祭りの会場の上町(かみちょう)へ歩いた。
店にも祭りの雰囲気。
家の入口には提灯。
街中がお祭りだ。
オレンジの灯りのマルカン大食堂。
きっと列をなして並んでいるだろう。
山車のパレードは最終版。
自分の町内へ帰って行く。
花巻の山車は十数台と賑やかだ。
出店が並ぶ通り。
祭りの時だけ原宿の竹下通りの様な混雑。
普段は淋しいが、道や小路は人の波で埋まる。
「昔は、もっと裏通りまであったよね。」
「そうそう」
と高校時代の記憶が蘇る。
下駄を履いて歩いたものだ。
その頃、通学は下駄の人が多かった。
一応、バンカラの校風。
でも、家に帰るとみんなジーパンにТシャツで街に出てきた。
三人の目当ての鹿踊り(しし踊り)が始まる。
篝火(かがりび)の下での演舞。
昼には、県内からもっと多く三十団体ほどの流派が集まる。
子供の頃、親に連れられ見た鹿踊りはつまらなかった。
すぐ飽きて母の手を強く引いたものだ。
いよいよ始まる。
鹿踊りは、狩猟で犠牲になった鹿の供養、
春日神社に関係する説などがある。
私が気に入っている説。
奥州市江刺の方では、猟師の夫を持つ妻がいた。
その妻は、鹿を神の使いと信じ鹿をかばって盾になって死んでしまった。
柳の枝をくわえた八頭の鹿が妻の周りを回っていた。
夫は供養のため、鹿の皮を着て踊ったという。
篝火に映える装束。
高校生の頃から毎年の様に見ている。
各流派によっても踊りが違う。
一時間近くの演武を終え拍手に送られ帰って行った。
飲みに行く二人と別れ、
祭りの余韻を胸に盛岡へ向かった。
イル・クオーレ花巻
イタリアンレストラン