盛岡食いしん爺日記

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先日、仕事を終えた帰り道。

盛岡の街に戻ると、もう夕飯の時間だった。

一緒の人たちも何か食べたいと言う。

盛岡市の岩手県立中央病院の辺りを通っていた。

8月27日の豪雨で冠水した場所だ。

注意深く見るとコンビニのある交差点の辺りが、

周りより低くなっている。

1時間に100ミリの雨が、まさか盛岡で降るとは。

信号待ちをしながら線状降水帯は怖いと思った。

この目で現場を見ると深く考えさせられる。

信号が変わり走る。

暮れてきた街にひと際目立つ店。

三人の意見がすぐ一致し、店の近くの駐車場に停めた。

「夏でもクリスマスの様だ」

「綺麗だなぁ~」

と女性陣。

 

 

 

 

The Boxer · Simon & Garfunkel

 

 

 

ある方は初めてだった。

窓辺の飾りが見える席に。

 

 

真夏である事を忘れる。

 

 

奥の方はとても落ち着いた雰囲気。

 

 

私は力うどんの定食。

高島屋の餅はとても美味しい。

正月以来の餅。

 

 

うどんも食べたかった。

しかし、うどんに餅を入れるなんて凄い発想。

力うどんの存在は気がついたら知っていた。

岩手の県南、一関は色々な餅がある地域で知られている。

そこで育ったからだけではない気がする。

関西では、「かちんうどん」ともいうそうだと言うと、

二人は検索しだす。

室町時時代、宮中に使えるに女官の間で遠回しに言う言葉があった。

その中で餅をかちんと言った。

女房言葉と言われ、今も残る言葉は多い。

おにぎり、おかず、おこわ、おからなどが今でも残っている。

ひもじい、しゃもじ、こうこなどもそうらしい。

スマホは便利だ。

以前だったら、皆で想像を膨らませ、

どんどん尾ひれがつき、他愛もない話になりよく笑ったものだ。

はて、暮らしに密着する言葉が、今も残り使われているのだろうか。

 

 

 

 

 

力餅はよく伸びる。

蒲鉾、油揚げ、麩に多めのネギ。

つけ合わせの小鉢も美味しい。

 

 

餅はいい具合にのびる。

 

 

2人はメニューで見つけた「ひっつみ」。

 

 

ひっつみは郷土料理の一つだが、

普段から食べられる店は意外に少ない。

神子田の朝市でも食べられる。

 

30年ほど前の話。

盛岡を紹介する本をなどを数冊、印刷会社と制作した。

担当の人は熱心につきあってくれた。

その人に本作りを教わった様なものだ。

A4版の32ページは、当時の私には大作だった。

盛岡を巡り、夕景と新緑が美しいと思った。

見出しから夕景を使い、数ページ後に若葉の見開きにした。

その本の完成後、ある料亭の社長に招かれた。

よく出来たと印刷会社の彼と慰労された。

流儀も知らず、長居し、途中から社長の長男に相手をしてもらった。

その日の締めはひっつみだった。

とても品のある味で、薄くのばされたひっつみはとても美味しかった。

 

二人はお汁粉も食べようかと、悩んでいたが今度にした。

力うどんもひっつみも食べ応え十分。

 

 

 

立ち上がると、

二人は、ほかの女性が食べているお汁粉をしっかり見ていた。

外に出ると、いつ食べに来るかと盛り上がっている。

街は暮れかけていた。

だんだん日が短くなってきた。

あとひと月もすれば、陽が沈むのも早くなる。

だんだん黄昏時は、淋しくなるのです。

 

 

 

 

盛岡市上田一丁目

高島屋

 

 

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